卓球/卓球関連情報

2002全日本選手権より(4) コラム集「勝者たちの記憶」(5ページ目)

絶賛あり? 辛口あり!! 全日本選手権の各種目の「勝者たち」を、主観と偏見に満ちたコラムやレポートで振り返ってみました。まあ、コラムなんてそんなもんですけど。

執筆者:壁谷 卓

女子シングルス(2)

弱冠20歳の藤沼、準優勝という収穫

日本代表にほぼ内定している藤沼亜衣(ミキハウス)が準優勝。弱冠20歳だが、全日本社会人2位、グランドファイナルにも出場したホープである。梅村とも分が悪いわけではなく、秋のドイツオープンでも勝っている。

しかし、「やりにくいんじゃないんですけど、やっぱり恐いっていうのはありますね」と言う。「世界ランクが上の人だし、やっぱり返ってくるボールも違うし、そこで自分が意識的に崩れるっていうか、余計なこと考えたりすると、そこから離されたり」。

決勝という緊張はなかったという。だが、意図する戦術と技術がかみ合わなかった。「最後のほう、長いサーブが高くなっちゃって、それからあまり出さなくて。短いサーブを出しても、3球目(攻撃が)しにくくなって。思い切って打とうと思って打ったんですけど、入らなかったから。ちょっと不安になりました」。

「全日本優勝は難しい?」と聞かれた藤沼は、「そりゃ難しいですよ」と言いながらも、「近いといえば近いんですけど、自分がそれだけしっかりしないととれないタイトルですね」と手ごたえを感じとった様子。頂点への距離感がつかめただけでも、彼女には収穫だったのではないだろうか。
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