
──率直に聞きますけど、何をする会社なんですか。
「みんなから言われるんです(笑)。卓球で商売するとなると、卓球メーカーとか卓球ショップが一般的でしたけど、それ以外にもかなり開拓の余地があると思ったんです」
──具体的には?
「大会運営の質をもう少し改善していきたいというのがあります。いまの地方大会は、運営の質がバラバラなんですよね。日本卓球協会は統括していなくて、地方まかせ。そういう部分を請け負って、大会を開くにしても、予算をまかなえるシステムをつくりたいと思っています」
たとえば、大会プログラムの作成代行を考えているという。
「ひとつの地方大会だったら、大会プログラムにしても200部とか300部とか、たかがしれてますよね。でも、全国から集めたら相当な数になります。その作成を請け負って、そこに掲載する広告を集めて。卓球にはいろんな年代層の大会がありますから、卓球以外の企業からも集めやすいと思うんです。その広告料を割り振る形で、少しでも運営資金として渡したいな、と。まあ、まだ実現のレベルにはないんですけど」
また、卓球のイベント性にも注目しているという。
「一般の人とか、卓球をあまりやったことのない人というのは、スマッシュをロビングで返したりするだけで、『オオッ』ていう感じになりますよね。そういうアクロバティックな技を競う卓球大会みたいなものをやれたら面白いと思うんです。もっと違った卓球の楽しみ方をする人が増えるんじゃないかと」