卓球/卓球関連情報

5月の卓球ニュース&解説(02年)(4ページ目)

2002年5月の卓球にまつわる出来事やニュースと、その背景解説です。

執筆者:壁谷 卓

日本卓球協会の平成14~15年度の新役員が決まる。木村興治氏が専務理事に復帰

日本卓球協会の平成14~15年度の新役員が18日、ようやく決まり、専務理事に木村興治氏が復帰した。当初は3月16日の理事会で決定されるはずだったが、副会長の候補者の調整が難航したことなどの理由により、役員決定が先送りされていた。

実務レベルのトップとなる専務理事には木村氏と斎藤進氏と道上進氏の3名が推薦された。道上氏が高齢を理由に辞退したため、木村氏と斎藤氏への投票が行われた結果、13対9で木村氏の復帰が決まった。投票による専務理事の決定は日本卓球協会としては初めて。

役員人事が先送りされていた背景には、昨年6月23日の理事会での木村専務理事「解任」騒動がある。「専務理事としての行動が独断専行であり、事務局との意思疎通を欠いた」という理由により、会長と3人の副会長から「辞任勧告」を受けた。

木村氏は理事会での採決を求め、その結果、賛成12票、反対6票で辞任勧告が決議され、木村氏は理事に降格となった。

ところが、その後の調査により、当時の常務理事3人が木村氏の解任への「根回し」を行っていたことが判明したことから、3ヵ月後の9月29日の理事会では、「専務理事辞任にかかわる件」が協議され、3人の常務理事が「協会を混乱に陥れた」という理由で理事に降格処分となった。以後、木村氏は理事として籍を置き、重村旦副会長が専務理事を代行していた。

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