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初心者ゴルファー大叩き、その理由……(2ページ目)

初心者に限らず、プロでもはまってしまう大叩きのワナ。ショックの大きさから、その日のラウンドを台なしにしかねません。今回は大叩きの理由と対処法を状況別に解説していきます。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

林やブッシュでの大叩き

OB杭わきのベアグラウンド。ダフリ厳禁の難しいライ
立山選手も“ハマッて”しまったように、植物が密集している林やブッシュは大叩きの可能性が高いライ(ボールの置かれた状況のこと)です。急な傾斜になっているところも少なくなく、丘陵コースの多い日本では特に陥りやすいトラブルといえます。

芝も生えておらず状態の悪いところは、通常O.Bなどで区画してあることが多いのですが、ホールとホールの間の林などO.Bにならないケースも頻繁にあります。次のようなミスが、林や急な傾斜で起こりやすいようです。

1.ボールを樹や枝に当ててしまい脱出に失敗
2.芝のない土のライ(ベアグラウンド)や木の根が多い地面などから、大ダフリ
3.急な傾斜での空振り。シャンク(ボールが右に出るミス)。大きく目標をはずす

特に1.の樹に当ててしまうケースは、さらにボールが見当違いのところに行くことが多く、大叩きの最大原因。林からようやく出てみると、何打叩いたか自分でわからなくなるほどです……。

林では脱出最優先!

林に入ってしまったときの最良の対処法はなんといっても林からとりあえず出すことです。その際は、まず安全第一。樹に当たらないように広いところを狙って打ちます。

小さな枝と枝の隙間を低いボールで抜いた経験があると、つい難しいショットにチャレンジしたくなりますが、スコアを考えると避けたほうが無難でしょう。仮にグリーンから遠ざかってしまっても、安全脱出を心がけてください。

場合によってはアンプレアブルによる救済が必要になる場合もあります。植物が密集して脱出方向が見つけられない場合や、木の根に挟まって打つこともできず、かつクラブや腕を痛めてしまいそうなケースです。怪我をしては元も子もないので、ハードトラブルには何より優先して安全策をとりましょう。

余談ですが、林から脱出といえば、なんといっても1998年の日本オープンです。最終日最終18番ホールで、首位に立っていたメジャー初優勝を狙う田中秀道選手がティショットをミスして右の林へ。林の中からの2打目をなんと樹に当ててしまい脱出に失敗。しかし、そんな絶体絶命のピンチから50センチの空間を通しながらボールを大きく曲げるスーパーショット! グリーンそばまで届き優勝を決定的にしました。

ピンチだからこそチャレンジの楽しさがあるのがゴルフ。成功の可能性が高いなら思い切った脱出に挑戦するのもアリ。ただし、失敗したリスクと自分の技量をしっかり把握する事が大切です。

>>次は、O.B連発での大叩き>>
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