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藤原喜明 ロングインタビュー(1)(2ページ目)

“テロリスト”藤原喜明。積み重ねたキャリアは36年、藤原が追い求めたあくなき強さや確固たる技術はプロレス界の財産だ。そんな“関節技の鬼”の目から見た、現在のプロレス界とは?

執筆者:川頭 広卓

「お客さんが会場に入ったって構わずずっとスパーしてた」

藤原喜明の格闘人生、その基盤を作ったスカイジム。藤原は貴重な写真を見せてくれた (C)kawazu
――今のプロレスの練習と、当時から藤原さんたちがやってこられた新日本プロレスでの練習は違いますか?

「違うらしいな。俺たちは、お客さんが会場に入ったって構わずずっとスパーリングやってたしな」

――それは、藤原教室ですか?

「そうそう。今なんて(練習中にお客さんを)入れないらしいじゃん。どうして?なんか都合でも悪いの?」

――当時はプロレスの練習。いわゆる、ロープワークや技の攻防といった練習なんかはしていたのですか?

「はっきりいうけど、俺がコーチをやっていた頃はなかったな」

――さて、もともと藤原さんは、23歳でデビューをされ、当時では遅咲きのデビューでした。入門前はどのようなトレーニングや練習をされていたのでしょうか?

「横浜のスカイジムってところで2年くらい働きながら練習していたんだよね」

――この時、グラウンドの練習もやっていたと聞きましたが・・・。

「そうそう(と、写真を見せてくれる)。高校生の時からサラリーマンになって、これは18歳か19歳だよね。いい身体してるだろ?」

――食事とかは?

「いや、食うだけメシと玉子とメザシで作った体だよ(笑)」

――当時のスパーリングや練習というのは?

「当時は、極めるっていうよりも押さえ込みだよな。それを極めるという風にしていったのはゴッチさんだよ。ゴッチさんが新日本にきてて、丁度、俺もヒザを怪我していて練習を見てたの。そしたら“お前、ちょっと来い”っていわれて教わるようになったんだよ」

[写真]「練習はきつかったけど、終わったら皆でビール飲んで楽しかった」と語る野毛の道場での一枚。この写真からも当時の充実感がみてとれる (C)kawazu

――ゴッチ式トレーニングは、やはり器具は使わず自重が多いんですか?

「うん、プッシュアップとかスクワットとか。延々とやらされたよ。スパーリングもやったな。でも、スパー中に“ストップ、ここはこうするんだ”とかいわれてな」

――練習に参加されていたのは、どんなメンバーだったのですか?

「(写真を指して)皆、いい身体してるわ。(ドン荒川も)いい身体してるし、(グラン浜田は)いいモノを持ってたよ。柔道の軽量級のオリンピック候補だったからな。あとは、小鉄さんに柴田さんだな。野毛の道場だと、夏は40度以上あって汗がたまって、練習はきつかったけど、終わったら皆でビール飲んで楽しかったよな」

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