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ハッスル山口日昇新社長に聞く(上)

ハッスルはその母体をDSEから新会社ハッスルエンターテインメントへと移管した。新生ハッスルの舵取りを担う山口日昇社長に聞いた60分。その話は多岐に渡った。

執筆者:川頭 広卓

新星ハッスルの舵取り役を担うのは、第1回から同イベントに携わる山口日昇新社長だ
ハッスル新体制移行への布石は、今年2月の「高田総統が総額100億モンスタードルでハッスルを買収」という衝撃的なニュースから始まった。

それは、昨年末より、フジテレビのPRIDE放送撤退の余波を受けて、ネットを中心に氾濫したハッスル存続を危ぶむ憶測や噂を吹き消すだけでなく、ストーリーラインとはまた別に、運営母体をドリームステージエンターテインメントから、新会社ハッスルエンターテインメントへと移行する際にも新体制をアピールする格好の材料となった。

そんな新生ハッスルの舵取りを担うのは、第1回からハッスルシリーズの企画・運営を手がけてきた山口日昇氏。山口氏は過去に出版社・ダブルクロスを立ち上げ、プロレス・格闘技専門誌『紙のプロレス』(現『kamipro』)編集長として活躍。現在は、その職務を退くも、『紙のプロレス』創刊当初、山口氏が提唱した“世の中とプロレスをする”という理念は、これまでのハッスルシリーズにも様々なカタチで表現されていたように思える。

ハッスルエンターテインメント株式会社、代表取締役 山口日昇とはどんな人物なのか?
ハッスルの新たなるキーマン、山口氏を知るロングインタビュー。話は、その原点から『紙のプロレス』の成り立ちにハッスルシリーズの立ち上げ、更には『ハッスル・エイド2007』の総括に至るまでと多岐に渡った――。

ハッスル山口日昇新社長に聞く(下)〔インタビュー後編はコチラ

ハッスルエンターテインメント山口新社長ロングインタビュー

ガイド:山口社長は、以前よりハッスルのイベント制作に関わってこられましたが、矢面に立つ様な業務ではなかったこともあり、まだ馴染みのないファンの方も大勢いらっしゃると思います。そこで、本日はそんな山口社長にプロフィール的なことから、気になるハッスルのことまで、存分にお伺いしたいと思います。

山口社長:はい。よろしくお願いします。

ガイド:まず、プロレスとの関わりから・・・。

山口社長:これまた、一気に過去に遡りますね(笑)。

ガイド:もう生い立ち的なところから聞かせて下さい。

山口社長:その質問は全く想定外だったなぁ(笑)。えっと、幼稚園の頃に、先般亡くなられた青島幸男さん主演の『意地悪ばあさん』を毎週習慣で見ていたんですね。それが最終回を迎えて、その次の週に始まったのがアニメのタイガーマスクだったんです。同じ曜日だったんで習慣で同じ局のチャンネルを合わせただけだったんですけど、そこで初めてタイガーマスクを通してプロレスというものを知ったんですよ。でも、アニメのタイガーマスクは大好きだったんですが、その後に実際のプロレスを見たら「何だこれは!?」って思ったんですよ。

ガイド:それは、物足りなかったということですか?

山口社長:それだけじゃなくて、純粋に大きな男たちが闘ってる絵に衝撃を受けたところもあります。でも最初にアニメで見たのは、マスクを被ったレスラーや怪人がいる世界で、この世にあり得ないような世界が展開されている。にも関わらず、実際のプロレスは「よっこらせ」と相手を持ち上げてみたり、ハゲたおっさんがいたり、「なんかヘンで凄い世界だなぁ」と子供心に思った記憶がありますね。

ガイド:それでも、その後もプロレスを見続けていくようになったのは?

山口社長:兄貴に「プロレスラーは凄いんだぞ。人間を持ち上げて後ろに投げるんだ。お前、ちょっと俺を投げてみろ」って言われたんですが、当然、持ち上がる訳ない。同じ歳の子供を持ち上げようとしても持ち上がらないので、そこから「この人達は超人なんだ」と思い始めるようになって、「チカラビト」たちの世界に俄然興味がいきましたね。

ガイド:特定の団体を見てたりとかは?

山口社長:その頃は、日本プロレスと国際プロレスしかなかったですから。

ガイド:えっ、3団体時代のもっと前ですか?失礼ですが、山口社長はお幾つになるのですか?

山口社長:43歳です。

ガイド:若く見えます。

山口社長:じゃあ「いよっ、若社長」って書いておいて下さい(笑)
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