サンマルチノともう一つの"HALL of FAME"

ROHの会場を訪れた“MSGの帝王”ブルーノ・サンマルチノ
しかし、大会前日にもなると、その娯楽を求めて、州という州から人が集まる。これがアメリカという国なのだろう。昨日までは閑散としていた街に突如として人と活気が溢れ出した。

そんなプロレスウィークにあやかってか、レッスルマニア前日、前々日には同じデトロイトの郊外で、米インディー団体ROH(RING OF HONOR)が興行を行っていた。

倉庫を改造したような会場には、1000人近いファンが集結。そのテンションは非常に高く、ビールを飲み、ホットドックをむさぼり、思い思いに声を出しながら楽しんでいる様子。この大会には日本からCIMA、望月成晃、ドラゴン・キッドらドラゴンゲートの主力選手も参戦し、現地のファンからは、熱烈な歓迎を受けていた。肝心の試合も、選手の一挙手一投足に沸きかえり、高度な技の攻防には驚嘆の声。深夜にまで及んだ興行は、最後までその熱気が冷めることはなかった。

この日のROHには、アメリカンプロレスの象徴、ブルーノ・サンマルチノがゲスト出演。翌日にWWEの殿堂入り表彰式典『ホール・オブ・フェイム』を控え、今もなおWWEからの受賞を頑なに拒み続けている大物が、なぜこんな郊外で行われているROHに顔を出したのか。

サンマルチノは今から40年以上も前となる1963年から、WWEの前身、WWWFの王者として長きに渡って君臨。ニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデンを舞台にバディ・ロジャースやジャイアント馬場らと幾多の名勝負を繰り広げた。「MSGの帝王」「人間発電所」と呼ばれ、日本にも度々来日している。そんなレジェンドの登場に、地元のファンは「サンキュー・ブルーノ」の大合唱。WWEファンの知らないところで、コンダクターも、大型ビジョンもないROH版『ホール・オブ・フェイム』が行われていた。

開放感を楽しみながらも、選手や歴史に敬意を払う。我々の予想以上に、クールでスマートな現地のファンの姿がそこにあった。



関連リンク
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