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さくらコラム第8回:視力の悪い選手(3ページ目)

広田さくら“特別コラム”。今回は「視力の悪いプロレスラー」! 目の悪さをカバーする選手達。そこには驚くべきプロの妙技がいくつも隠されていた。話題沸騰、ジャガー横田の仰天エピソードも登場!

執筆者:川頭 広卓

視界がぼやけていても、感覚でわかる

では目がぼやけている状態でも、的確に攻撃をヒットさせたり、ロープに飛び乗れたりするのはなぜでしょうか。それは“感覚で分かるから”なんです。

もっと極端に言えば“なんとなく分かるから”なんです。現役途中で視力が悪くなった選手がコンタクトをしないのも、試合中コンタクトが取れたのにそのまま試合が出来るのも、この“なんとなく”があるからだと思います。KAORU選手も、2階席のバルコニーからセントーンや、ラダーからムーンサルトを普通にやっていました。どんな視界の中でやっていたのか、むしろ見ないから吹っ切れていたのか、もう未知の世界です。

また、私が対戦した相手で、試合前の握手を拒んだ選手がいました。威嚇のうちだと思ったんですが、後で「出された手がいつも2本に見えていて、自分の手をどこに出したらいいのか分からないので、握手はしないようにしている」ということを知りました。

そしてジャガー横田選手の特徴の一つ、“はすに構えたような、あの首の角度”も、実は目の見え方とかかわりがあったのです。私は「昔、首を怪我されたからなのかな……」と思っていたのですが、後のご本人の話で、実はあの角度が自ら編み出した“物が二重に見えない角度”なんだとお聞きしました。

これには私も驚きました。対戦の折は、バカにしたようにマネしてしまってすみませんでしたと、改めて思ったものです。

視力の悪い選手はどうしているか?の秘密は、選手がどのような視野で試合をしているか?という秘密にも繋がりました。女子プロ界の秘密がまた一つ解き明かされましたね。

それでは、また次回。



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