女子プロセコンドの独特さ

女子プロレスにおけるセコンドの働きというのは、やはり独特
こんにちは。今回のテーマは、“セコンドの役割”です。今、(色んな意味で)世間を賑わせている格闘技にも、セコンドの存在が必要不可欠です。
  • 冷静に戦術の指示を出す
  • インターバル時のサポートをする
  • 敗北した時は、すぐ駆け寄って介抱する
  • 勝利した時は、すぐ駆け寄って本人よりも喜ぶ
競技によって内容は異なりますが、大体このあたりが共通している項目でしょうか。

そんな中、女子プロレスにおけるセコンドの働きというのは、やはり独特なものがあります。

では、どんな働きをしているのか。まず、練習生や新人がセコンドに付く場合は、試合中コーナーに戻った選手に水を渡したり、水着がよれていたら直したりします。タッグはともかく、シングルの場合は休憩時間がないわけですから、一瞬のタイミングを読んで全てをこなさなければいけません。

また、試合中はひたすら声を出します。といっても冷静に戦術の指示を出すのではなく、付いている選手が劣勢時は「返せ、返せー」、優勢時は「行け、行けー」を、繰り返すのみ。練習生や新人にとっては、セコンド業務も先輩選手やお客さんに自分をアピール出来る場面なのです。

だから、役に立たない声援でも、とにかくでかい声を出します。それが結果的には、地方などで、会場のお客さんを盛り上げることにもつながるのです。

でも、声出しも間合いは大事です。序盤の静かな攻防で空気を読まずに「行けー」と叫ぶと、緊張感が壊れるだけでなく、後から先輩に怒られます。

コール時に選手が颯爽と脱いだガウンを、リング下で見事キャッチするのもセコンドの仕事です。商売道具を地面に落とすという行為は絶対にあってはいけません。この教えは長与さんから受け継がれたもので、長与さんも野外試合が多かった全女時代に地面にガウンを落としていろいろ苦労なさったことから、私達にも敏感に教えてくれていたんだと思います。

試合中は結構、走ります。それも目立たないように、お客さんの邪魔にならないように、中腰で。これは“控室への状況報告”のためです。時間経過や優劣、お客さんのノリなどを伝えます。これがまた辛い。試合会場と控室が離れていたり、途中に階段があったりした場合は、試合開始前からテンションが下がります。