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リングス活動休止から3年。カリスマの次の一手は何か 前田日明再浮上の背景(下)(3ページ目)

リングスの創始者前田日明が、三年ぶりに表舞台に浮上した。その背景にあるものと、前田が業界にもたらした功罪について、再度分析してみよう

執筆者:井田 英登

もう一度、革命運動の渦の中心に

さて最後に、僭越であることは承知で、僕らが前田日明に期待する事をあえて言葉にしておこう。

今、格闘技界は商業的な成功を収めた勝ち組と、散々その勝ち組にエッセンスを吸い上げられながら、なんとか命脈を保っているインディに二極化しつつある。インディ側がメジャーへの人材供給機関として、自らすすんでメジャーの傘下に入る事も珍しくはなくなって来た。

一方、前田のリングス時代の苦闘は、PRIDEの風下の存在には絶対ならないという、意地の戦いであった。もし前田がプロデューサーとして再び格闘技シーンに復帰してくるなら、やはりメジャーへの公然とした反逆を打ち出すであろう事は想像に難くない。

またそれをやれる強い主張と精神力をもった人間は、彼以外に居ない。
もし、その“リベンジマッチ”を本当に成就させようと思うのなら、もう一度「ファンと一体になった“運動体”」の中心に彼が戻る必要があるだろう。悪戯なカリスマ視や、都合のいいアイコンとしてではなく、時代状況とがっぷり四つに向かい合った“改革運動”を先導することこそが、やはり前田日明という人の本質だと思うからだ。
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