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【アジアシリーズ2006】全試合記録(前半)

北海道日本ハムが優勝し、台湾代表のLa Newベアーズが健闘した第二回アジアシリーズの全試合を振り返る。

執筆者:コモエスタ 坂本


北海道日本ハムが優勝し、台湾代表のLa Newベアーズが健闘した第二回アジアシリーズの全試合を振り返る。

11/09 チャイナスターズ×La New


11/09(木) 12:00/東京ドーム
チャイナスターズ(中国代表)×La Newベアーズ(台湾)

ラニュー 001 090 02=12
チャイナ 000 200 00=2

試合総評


チャイナスターズの先発は25歳左腕の陳俊毅(広東レパーズ)。チャイナ特有の変則投手ではなく、素直なフォームから投げる球速はMAX130キロレベルだが、立ち上がりはラニュー打線をかわしていく。

一方のラニュー先発は、2002年にはミネソタ・ツインズで10勝を挙げた飛鋭(フィオーレ)、35歳。このシリーズでは、ルーキー蔡英峰の故障でチャイナスターズ先発の役が回ってきた。球速はMAX140キロレベルでツーシーム系やスライダーでかわすタイプ。この日はあまりキレがなく、3回からチャイナスターズ打線にヒットを浴び始める。

試合が動いたのは3回表。ラニューは8番キャッチャー陳峰民の四球を足がかりに、バント・犠牲フライとノーヒットで1点を先取する。試合の主導権を取ったラニューだが、4回裏に飛鋭がつかまる。チャイナスターズはこの回、3連打で2点を挙げて逆転。

しかし5回表、ラニューは4回から登板のチャイナスターズ2番手陳海峰をとらえ、陳峰民の内野安打をきっかけに連打攻勢。4番の陳金鋒は特大の満塁ホームランを放ち、とどめはこの回再び回ってきた陳峰民の3ランで、この回ラニューは9点を挙げ、10-2として試合を決定づける。

8回表、ラニューは陳金鋒がこの日二本目となる2ランを放ち、12-2と点差を10点とすると、その裏には抑えのモレルが登板、その裏を三者三振で締めて8回コールドでゲームセット。

ラニュー総評


昼の第一試合とあってか、ラニュー打線は立ち上がり鈍く、一時は逆転を許したが、終わってみればビッグイニングで豪快に試合をひっくり返すあたりは、まさにシーズン中の「暴力熊打線」そのまま。この日2ホームランの陳金鋒も好調だった。

投手陣は、先発のフィオーレがぴりっとしなかったものの、その後中継ぎの李文華・梁如豪は状態良く、抑えのモレルもテンポ良く、ポストシーズン以降の好調を持続していた印象だった。

チャイナスターズ総評


昨年のアジアシリーズ~WBCアジア予選には出なかった若手投手の成長に期待したが、球速はMAX130キロ台と冴えない。身体の線が細いのが目につく。先発の陳俊毅は3回を1点に抑えたが、これ以上のイニングを任せられるほどではない。二番手以降、陳海峰-ト涛-李宏瑞-黄権のリレーは、どの投手も打ちごろに見えた。

一方打線は向上しており、序盤は試合をリードする展開で結果的に7安打を放った。不調や二線級のピッチャーならば十分に打てる力を短期間のうちに身につけた印象だ。

また、内野守備も向上している。この試合は「守備がザル」と言われるラニューのそれを上回って見えた。


【11/09 日本ハム×サムスン】→
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