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【アジアシリーズ2006】全試合記録(前半)(4ページ目)

北海道日本ハムが優勝し、台湾代表のLa Newベアーズが健闘した第二回アジアシリーズの全試合を振り返る。

執筆者:コモエスタ 坂本

11/10 La New×日本ハム


11/10(金) 18:30/東京ドーム

日本ハム 000 000 020=2
ラニュー 000 010 000=1

試合総評


ラニュー先発は、2005年まで広島に在籍したレイボーン。2006年シーズンは夏場に絶好調で、2005年シーズンよりも遙かに良かったのだが、シーズン終盤からポストシーズンにかけて調子を落とした。対日本ハム戦、エースの呉偲佑でなくレイボーンを選択したラニューだったが、果たしてレイボーンはその期待に応えた。決め球に140キロ台後半のストレートを選択し、日本ハム打線を7回まで2安打に抑え、得点を許さなかった。

一方の日本ハムの先発は、武田勝。こちらも小気味いいピッチングで0行進を続けるものの、5回裏、この回先頭で7番の曾豪駒に出会い頭的一発を浴びる。ラニュー先制で1-0の息詰まるゲームが続く。

8回、先頭の代打稲田がショート内野安打で出塁し、送りバントで1死2塁とすると、ラニューはここで抑えの切り札、モレルを投入。しかしモレルの制球が定まらず、連続四球で1死満塁。ここで2番田中賢を一塁ゴロに打ち取ったが、一塁潘忠韋の本塁送球が遅れ、フィルダースチョイスで日本ハムが同点に追いつく。さらに小笠原がレフトに犠牲フライを放ち、この回日本ハムが2-1と逆転に成功。

その後日本ハムは8回を武田久、9回をマイケルと継投し、そのまま逃げ切ってゲームセット。2勝目を挙げ、決勝進出を決定した。負けたラニューは、3日目のサムスン戦に決勝進出を賭ける。

日本ハム総評


日本ハムは情報が不足していたのか、ラニュー先発を呉偲佑と読み間違え、先発5番にキャッチャーの高橋、7番DHに田中幸を入れた。これが力のあるレイボーンの速球の前にはまるで裏目で、終盤までチャンスらしいチャンスを作ることができなかった。前日に続いて打線は迫力不足、まして好投の前には終盤のワンチャンスをものにするのが精一杯だった。

投手陣は相変わらず盤石。先発の武田勝も一発を浴びたものの、その後崩れることなく1点でしのいだことが8回の逆転劇に繋がったと言えよう。

ラニュー総評


レイボーンのナイスピッチング、出会い頭の一発と来て、日本ハムに勝つのならばこれしかないというパターンにはまったラニューだったが、結果的には8回に交代したモレルの2四球が痛かった。モレルはポストシーズンからチャイナスターズ戦まで好調に見えたが、日本のチームと対戦する際には、阪神時代の悪い癖が垣間見えた。

すなわち、セットポジションになるとどうにももたもたして、制球を見だしてフォアボールを出し、打たれるというパターンだ。その後はフィルダースチョイス・犠牲フライでノーヒットでの2点献上だったが、やはり四球が悔やまれる。

打線は日本ハム投手陣の前にしっかり抑え込まれた。前日活躍した陳金鋒も完全にタイミングを外された。やはり好投する日本の投手の前では得点機会がそうそうあるわけではないので、最少得点を勝ちきるしか勝利の目はなかったわけだが、結果的に1点差で負けた点に守備などを含めた総合力の弱さを感じた。しかし、あと一歩まで日本ハムを追い詰め、レイボーンの好投が光る好ゲームだった。

【アジアシリーズ2006】全試合記録(後半)に続く→



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