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長嶋監督復活?!北京五輪野球はこうなる(3ページ目)

サッカーW杯の裏で、「長嶋監督擁立」を巡ってにわかに北京五輪野球の話題が持ち上がっている。北京五輪野球のアジア予選・世界予選・本戦のしくみなどを解説する。

執筆者:コモエスタ 坂本

北京五輪監督は誰か?


長嶋茂雄氏が自ら北京五輪監督に名乗りを上げ、日本代表編成委員会の長船騏郎委員長(全日本野球会議)が長嶋氏の擁立に賛意を示したことを受けて、五輪監督の人選を巡る話題が盛り上がっている。

長嶋氏はご承知の通り、脳梗塞のために2004アテネ五輪で代表監督としての指揮を執れず、また現在もリハビリ中である。そこで長嶋氏を代表監督とするために「巨人の了解と医師のOK」という二つの条件つきとしたが、周辺や世論の反対もあって、「候補者の一人に留める」とトーンダウンしている。

WBC日本代表の監督であった王監督はすでに辞退の意を示し、一方の長嶋氏は乗り気であるために、監督候補の選考については難航を余儀なくされている状況だ。

実際問題、代表監督の選考は難しい。アジア予選・世界最終予選・北京五輪の日程から考えると、日本プロ野球の現役監督を選出することは極めて厳しいし、またOBから選出するとしても、アテネ監督であった長嶋氏・WBC日本代表の王監督という「ON」の代わりとして説得力のある人物を擁立しなければならない。監督人事は、代表選手選考にも影響するからだ。

北京五輪代表選手は?


北京五輪の代表選手も、最近のオリンピックと同様、プロ選手で編成される公算が高い。2007年のペナントレースやアジアシリーズの絡み、またメジャーリーガーの参加などの不確定要素が多いため、全く方向性が見えないのが現状だ。

アテネ五輪時と同様に、アジア予選の代表選手→本戦の代表選手という二段構え、またはアジア予選→世界最終予選→北京五輪の三段構えになることすら予想されるが、基本線はアテネ五輪代表→WBC日本代表の流れを踏襲したものになるのではないだろうか。

いずれにせよ、アジア枠1・世界最終予選・北京本戦と、日本にとってはこれまでになくメダルには厳しいオリンピックになるのは間違いないだろう。今後、日本球界が五輪に対してどういう姿勢で臨むかが要注目である。


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