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『マネー・ボール』を検証する(3ページ目)

2000年から4年連続地区優勝を成し遂げたオークランド・アスレチックス。そのチーム編成の中心人物、ビリー・ビーンGMを描いたベストセラー、『マネー・ボール』における野球戦略を検証する。

執筆者:コモエスタ 坂本

2005年パ・リーグシーズン予想得点と実際


チーム安打四球塁打打数予想得点実際の得点乖離
ロッテ133643821114730725740+15
ソフトバンク130035620874624694658-36
西武124043719964611663604-59
オリックス120237617294616547527-20
日本ハム120334919444734594605+11
楽天116634716714577513504-9


上記の解説


どうだろうか。簡単な公式にしては案外当たっている、というのが正直なところだ。1シーズンの総得点を求めるのに、試合数などのパラメーターが一切ないし(それは暗黙のうちに打数に収束する)、また複雑な近似式でもない。変数は極端に単純化され、計算は足し算・かけ算・わり算で済むという、はっきり言ってしまえば算数のレベルでシーズン得点が予想できてしまうということだ。

もちろん、これがマネー・ボールの真髄というわけでもないだろう。あまりにも荒っぽすぎるからだ。しかしながら、このアプローチの方法論には大いに注目したい。基礎公式をこの程度まで最適化したならば、ここからさらに近似させる方法は色々と考えつくことができるからだ。

【『マネー・ボール』が唯一絶対ではない】→
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