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マンデーパリーグの廃止は上策か?(2ページ目)

今年からパ・リーグのマンデーナイトゲームが廃止された。日程編成上の都合からか、2001年の導入からわずか5年で廃止になった同制度だが、廃止は本当に上策だったのか?

執筆者:コモエスタ 坂本

マンデーゲームのメリット


まず、先に述べた「希少性」は捨てがたい。「野球のない日は寂しい」と嘆く野球ファンにとって、マンデーゲームの開催はありがたい。

また、見逃してならないのが、「月曜しか野球場に行けない人がいる」という点だ。サービス業に多いが、「土日に働く職業の人」は月曜に休みがある場合が多い。月曜・火曜休みという人も多いだろう。そういう人にとっては、マンデーナイトが月~金で働く人のサタデーナイトにあたる。最も歓楽に足を運びやすい時間だ。

プロ野球の興行は、本拠地開催以外にも、地方興行が開催される。それがたとえ年に1試合であっても、「普段野球を生で見られない」人にとっては機会を与えられることになる。その理屈と同様に、月曜しか足を運べない層に機会を与えられるということを顧慮してもいいのではないだろうか。そしてこの層は野球などのスポーツを娯楽とすることに親和性がある層でもある。

NFLの”マンデーナイトゲーム”


月曜開催の試合を効果的に利用している例として、筆者がすぐに連想するのが、アメリカンフットボールNFLでの”マンデーナイトゲーム”だ。

NFLの興行は、各チームが週に1試合。それは通常日曜日のデーゲームとして行われる。その他に日曜は1試合をナイトゲーム、また続く月曜にも1試合をナイトゲームで開催し、全国中継される。この月曜開催試合が”マンデーナイトゲーム”と呼ばれるものだ。

もちろん、NFLと日本プロ野球をただちに比較するのは愚である。NFLは週に何試合もやる野球とは興行形態が異なり、その人気の度合いも違う。スポーツにおける希少性によって全国ネットの放映権料が発生する点も異なるのだが、シーズンゲームが各チームたった15試合程度しかないのに、アメリカのトップスポーツとしてその地位を保っている点には学ぶべきことが多い。

マンデーナイトゲームの応用


ここで筆者は、NFLのスタイルと同様に、マンデーゲームを一試合だけ開催することを提案したい。そしてこれにはセ・リーグもパ・リーグもない。両リーグの合意が必要だが、どちらかのリーグの1試合を毎週月曜開催することにするのだ。

もちろんこのシステムを採用することが、野球人気回復のカンフル剤として即座に有効だとは思わない。たとえば、TV放映などの問題では、逆にTV局側が最初から放映枠を用意していないなどのデメリットもある。

しかし、それでもやる価値はあるように思えるのは、マンデーナイトゲームの開催が「観戦機会を広げる」ことに寄与するからだ。日本プロ野球は今、放映権料頼みの運営形態が曲がり角に来ている。そしてどの球団も、「球場への観客動員」を大事にすることに立ち返っている。それが今後も球団経営の基本となるからだ。今こそ、両リーグ合意のもとにマンデーナイトゲームを改めて考えるべきなのではないだろうか。
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