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2006パ・リーグ展望と順位予想

2005年のロッテ優勝を的中させたコモエスタ坂本の2006年パ・リーグの順位予想を公開する。

執筆者:コモエスタ 坂本


2005年のロッテ優勝を的中させたコモエスタ坂本の2006年パ・リーグの順位予想を公開する。

ロッテ×ソフトバンクの行方は?


昨年シーズン2位からプレーオフ~日本シリーズ~アジアシリーズと勝ち上がり、文字通り2005年チャンピオンチームとして球界を席巻した千葉ロッテマリーンズ。今年は2005年に達成してない、シーズン1位の座と連覇をかける。一方、2年連続シーズン1位ながらもプレーオフで涙をのんだ福岡ソフトバンクホークス。今年こそはプレーオフを勝って、パ・リーグチャンピオンを奪回したい。

今シーズンのパ・リーグも、昨年同様この2チームが軸となるが、両チームとも戦力がダウンしており、去年ほどのくっきりとした2強構造にはならないかもしれない。続くのは西武・オリックス・日本ハムで、この3チームは横一線。楽天は昨年ほどの大敗はないものの、他5球団ほどの戦力が揃っているわけではない。

非常に難しいのが3位予想と、プレーオフで優勝するチームの予想だ。1位2位はソフトバンク・ロッテの順とし、3位は昨季と同様西武とした。以下、オリックス・日本ハム・楽天と続き、シーズン順位だけを考えると昨年と全く同じになってしまった。

優勝チームはプレーオフアドバンテージ(上位チームに無条件で1勝)と投手力を考え、ソフトバンクとした。昨シーズンはソフトバンクが89勝も挙げたが、今年は80勝ラインに乗るチームが出ない可能性が高い。また、プレーオフ進出圏内である3位チームが5割ラインを割ることはないだろう。

■去年の成績と今年の予想順位
2006年予想順位2005年最終成績
優勝 福岡ソフトバンクホークス優勝 千葉ロッテマリーンズ
1位 福岡ソフトバンクホークス1位 福岡ソフトバンクホークス(89-45-2)
2位 千葉ロッテマリーンズ2位 千葉ロッテマリーンズ(84-49-3)
3位 西武ライオンズ3位 西武ライオンズ(67-69-0)
4位 オリックスバファローズ4位 オリックスバファローズ(62-70-4)
5位 北海道日本ハムファイターズ5位 北海道日本ハムファイターズ(62-71-3)
6位 東北楽天ゴールデンイーグルス6位 東北楽天ゴールデンイーグルス(38-97-1)


球団別解説(今年の成績順)



【千葉ロッテマリーンズ】

野手陣で李スンヨプ・小坂が巨人に移籍したのは戦力ダウン。第三の外国人パスクチや、若手内野手の成長でこれを補うが、バレンタイン流日替わり打線のコマ数が足りなくなった面は否めない。

また、投手陣ではセラフィニがオリックスに移籍。代わりにオリックスからバーンを獲得したものの、安定感は落ちる。全体として去年ほどの成績は望めないだろう。昨年シリーズからWBCまで、ポストシーズンに働きまくった主力選手の疲弊も気にかかる。

よって投手力・得点力ともダウン、驚異的な防御率と得点力を誇った昨年でも、ソフトバンクを得失点差で100点以上上回りながらその後塵を拝したことを考えあわせ、今年もソフトバンクに続く2位とする。

【福岡ソフトバンクホークス】

打線が大幅な戦力ダウン。城島・バティスタの離脱に対して、新戦力はルーキーの松田が目立つ程度。破壊力のある上位打線に対して、下位打線は貧弱。結果、得点力は昨年より50点程度落ちる。

一方、投手陣はカラスコが加わり、よりローテーションに厚みを増した。現状維持、もしくはそれ以上が期待できる。昨年よりも守り勝つチームへと変貌したが、問題は終盤力か。

全体として、昨年よりもチーム戦力が落ちているにもかかわらず、他チームと比較をするとその戦力は一枚上である。よって、シーズン1位と予想する。また、プレーオフでもアドバンテージを生かして「三度目の正直」を果たせるだろう。

【西武ライオンズ】

昨年は3本柱以降のローテーションとリリーフ陣が総崩れし、予想外のシーズン負け越しに終わる。今年も戦力補強は十分とは言えないが、若手の成長が見込め、昨シーズンほどの苦戦は免れるだろう。

打線はフェルナンデスが離脱したが、中村の成長で補う。リリーフ陣は森・豊田が離脱し、若手の成長以外に好材料はないが、現状戦力の底上げは果たしている。シーズン終盤、3位をかけた激戦が繰り広げられるだろうが、昨年同様3本柱の活躍でAクラスを死守するだろう。

【オリックスバファローズ】

大規模な戦力補強でチームの姿が変わった。投手陣は川越・吉井以外のローテーションが総入れ替え。エースのJP(=パウエル)が巨人に移籍したのは痛いが、セラフィニ(前ロッテ)・デイビー(前広島)、新人の平野佳らの新戦力に期待が集まる。

打線もNK砲こと中村・清原の加入はオリックスにとっては大きい。得点力不足の解決とともに、コマ数として打線に厚みが増した。結果、貧打に泣いた昨シーズンよりはシーズン得点が100点程度アップする。

しかしながら昨シーズンの仰木マジックで3位争いに絡んだ状態には変わりないだろう。シーズン4位とするが、今年もシーズンを面白くしてくれそうだ。

【北海道日本ハムファイターズ】

投打がかみ合わなかった2005年。シーズン総得失点差がわずかマイナス1点にもかかわらず5位に低迷した日本ハム。

投手陣では、入来をメジャー挑戦で欠くものの、新外国人ディアスと即戦力ルーキー八木の加入でローテーションを補強する。強力打線の顔ぶれは変わらず、投手力も全体としては昨年並みなので、試合運びと終盤力が接戦を制するカギとなるだろう。西武・オリックスと横一線のチーム力なのだが、昨年同様、5位とする。

【東北楽天ゴールデンイーグルス】

昨季97敗と59もの大きな負け越しを喫した楽天だが、今年はそれなりの戦力補強を果たし、昨年ほどの大敗は免れるだろう。しかし新監督の野村氏をもってしても、他チームとの戦力差は根本的に埋められるわけではない。

投手陣は、台湾からインチェ(林英傑)、横浜からバワーズを獲得し、厚みを増したが、エース岩隈の出遅れは痛い。打線は、大砲フェルナンデス(前西武)とシュアなリック(=ショート、元ロッテ)の獲得で効果的な補強を果たした。

しかしながら現状戦力では、最大でも昨シーズンの得失点差マイナス300点をマイナス100点まで引き上げられるに過ぎない。今年も最下位が予想されるが、少なくとも50勝はできるだろう。


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