日々の野球的よしなしごとを、そこはかとなく書き綴る日記、
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2005/08/05 明日から夏の甲子園開幕!

ああ、また甲子園の季節がやってきた。甲子園の展望記事を書いたので、下記リンクからご覧ください。

高校野球の監督をやってみたいなあと思う今日この頃。しかし地区大会→夏の甲子園という常に一発勝負の大トーナメント戦はシビア過ぎる。4000を超えるチームが参加しているトーナメントのスポーツなんて、日本の高校野球以外あり得るだろうか。そのシビアさといったら、ひと昔一世を風靡した『アメリカ横断ウルトラクイズ』すらも脱帽すると思う。なにしろ4000を超える敗者が試合ごとに発生して…って去年も同じようなことを書いた気がするのでこの辺で。

夏の甲子園は49校出場。最終的に1チームの勝者と、48チームの敗者が生まれる。残酷なのはもちろんだが、その上暑さやら終盤の連戦やらで過酷さも加わる。私が思っているのは、「投手2連投禁止」。高校野球で痛めたり潰れたりする好投手が多いので。これは難しいかもしれないが、高野連がルール化して欲しいことの一つ。

もう一つ思うのは、「初球バント禁止」。これは絶対にルール化すべきではないが、高校野球(とその指導者)のダメな例の典型だろう。初球バントを擁護し、推進する人がいたら、持論を教えてください。お願いします。

そういうわけで、今年も甲子園の予想を始めてしまった。去年の予想成績は、32勝16敗の2勝1敗ペース。絶対に全部当たるわけはないのだが(何百人がよってたかってベスト8予想をやっても全問正解が出ないぐらい高校野球は当たらない)、3勝1敗ペースぐらいを目標にしたい。って、続けられるかなあ。

しかし去年も今年も、初日から伯仲カード揃いで難しいんだ、これが。

【甲子園 8/06の対戦】 ※太字が勝ち予想

1回戦 鳴門工(徳島) - 宇都宮南(栃木)
1回戦 青森山田(青森) - 智弁和歌山(和歌山)
1回戦 天理(奈良) - 国士舘(東東京)

今日のピックアップ:「2005夏の甲子園展望」

2005/08/06 甲子園開幕/青森山田初戦突破、今年は青森旋風?

開幕第2試合、青森山田と智弁和歌山の試合が非常に気がかりだった。青森山田の勝ちと予想していたものの、智弁和歌山も強豪。某所では「フトメッシュ」という愛称を頂戴している青森山田エースで4番の柳田(太め)。今大会注目の彼の出来によって勝敗が決まるところだったからだ(先発しないという可能性もあった)。

結果は思い描いていた通りで、ある程度打たれるが青森山田も点を取れるという展開で、
7-5の勝利。去年は南北海道の駒大苫小牧が継投と強力打線、試合ごとによくなるチーム状態でするすると勝ち上がり栄冠を手にしたが、その流れで今年はひょっとしたら青森山田が行くのでは…という予感もある。

青森山田の柳田は去年の甲子園も開幕戦で天理高校相手に先発し、延長12回150球超を投げたが結果は惜敗した。その時からいい素材だなと(太めながら)思っていたが、プロのスカウトから見たらピッチャーよりむしろバッターとして評価するかもしれぬ(相撲取りとしての評価もあり)。

以前は東北のチームと言えば、いくつかある有名校を除き、たいてい西のチームに初戦敗退する弱い代表と相場が決まっていたが、近年は事情が異なる。学校の名前を売ろうと野球留学を受け入れる私立校が増えて来たからだ。

たしかに東北地方ならば、関東圏や関西圏などの激戦の地区大会を勝ち抜くよりもはるかに甲子園に近い部分がある。卓球の福原愛で有名な青森山田もそのタイプの私立校で、レギュラーの大部分は他県出身だ。エースの柳田も大阪出身。

その青森山田、この試合前は評価の二分するところがあった。青森県大会はあまりにも楽に優勝したが、他チームのレベルが低すぎるのではないか、全国レベルではまだまだ中位程度なのではないか、野球留学と言っても野球どころの有名校に入れなかった選手ばかりなのではないか、などなどが負の評価。正の評価が連続出場と、去年惜敗はしたが天理相手にあと一歩まで行ったチーム力、そしてそのチームの主力が今年も残っていることなどだ。

と、そんなこんなで今日勝った青森山田、今後の試合も注目である。

その他の試合、開幕戦は鳴門工が思ったよりも強く、宇都宮南が思ったよりも弱かった。天理×国士館は、天理が国士館に足元をすくわれた格好。天理の監督自体も、勝つのが当たり前のチームで選手が勝ちに貪欲でなくなっていることを恐れていたが、それがもろに出てしまった感じか。2-0でずっとリードしていたのだが、終盤つかまった。打って勝つチームなので、序盤に5点ぐらい取らなければ勝てなかっただろう。

一方、天理を破った国士館だが、どうも私は東京のチームをよく見ているせいで辛い部分がある。結果的に国士館の機動力なり集中力なりいい部分が発揮されていて、今後も面白いかもしれない。

【甲子園 8/06の結果】 ※太字が勝ち、○×は予想結果
1回戦 鳴門工(徳島)14-3 宇都宮南(栃木)○
1回戦 青森山田(青森)7-5 智弁和歌山(和歌山)○
1回戦 天理(奈良)3-7 国士舘(東東京)×

【甲子園 8/07の対戦】 ※太字が勝ち予想
1回戦 別府青山(大分) - 東北(宮城)
1回戦 秋田商(秋田) - 遊学館(石川)
1回戦 近江(滋賀) - 桐光学園(神奈川)
1回戦 聖光学院(福島) - 佐賀商(佐賀)

【これまでの予想成績】
本日:2勝1敗
通算:2勝1敗

今日のピックアップ:「2005夏の甲子園展望」

2005/08/07 甲子園を勝ち抜くチームのチェックポイント

当たり前だが、夏の甲子園は地方大会から一発勝負で、実力校・本命校でもコロッと負けることがある。同じ対戦を10回やれば9回勝つチームだとしても、その残りの1割が本番に出ることもある。何度も述べている通り、残酷な上に過酷なのだ。理由は暑さだったり連戦などの酷使だったり緊張だったり油断だったり…とこれも何度も書いている。

では、どういうチームが甲子園を勝ち抜き、優勝に近づくかということを考えるために、
その逆に、どういうチームが甲子園で負けやすいかの一般則を書いておきたい。

その1 ミラクル続き・または接戦続きを勝って甲子園に来たチーム
その2 楽勝の試合が少ないチーム
その3 2番手投手が甲子園で使えるメドが立っていないチーム
その4 地方大会の打率があまりに低いチーム
その5 平均身長が低いチーム

まだ他にいくつかのチェックポイントがあるが、この一般則を今日の聖光学院×佐賀商にあてはめて考えてみよう。結果は11-0の1安打完封で聖光学院の完勝だった。単に実力差だ、と言ってしまえば簡単なのだが、それだと佐賀商に酷なので。

まずその1とその2だが、ミラクルや大接戦勝利は、優勝するまでに1~2回は避けて通れない。しかし、地方大会レベルや甲子園の1~3回戦まででそれを使い果してしまうと、次の試合で途端にボロ負けを喫することが多い。佐賀商の県大会がまさにそうで、準々決勝を1-0、準決勝を延長12回4-3、決勝を9回サヨナラで8-7という感動の甲子園出場だったのだ。

こういう出方をしたチームは、甲子園に出場したまででモチベーションが途切れることが多い。逆に完全な楽勝がほとんどで地方大会を勝ってきたチームも、ここ一番を踏ん張る力に欠けることがよくある。昨日国士館に負けた天理がそうだった。楽勝の試合が全てではいけないが、しかし楽勝の試合が多くないと疲弊してしまうのだ。楽な相手に楽に勝てるときに勝っておかないと、厳しい試合で勝つための余力がなくなる。

その3だが、佐賀商は県大会5試合のほとんどをエース江口が投げてきている。一方の聖光学院は準決勝で2番手西村が完封勝利。今日の試合では佐賀商のエース江口が7失点降板の後、2番手吉田潤も4失点。甲子園は金属バットと打力の向上で全体に打高投低気味なので、エースが不調でも二番手でしのげば、大量ビハインドでもひっくり返すチャンスが出てくる。今日の近江×桐光学園戦などでも、初回5点を失った桐光学園が2番手の好投で試合をひっくり返した。

また、2番手にちゃんとしたピッチャーがいないと、地方大会でエースが酷使されることも問題だ。どんな大会でも準々決勝~決勝までは過密日程になるので、ここで投手が2枚ないとエースが疲弊した状態で甲子園に臨むことになる。こういう場合、好投手を擁していても、せいぜい甲子園ベスト16止まりになることが多い。

その4だが、地方大会のチーム打率というのはあてにはならないが、低打率はいけない。先にも述べたように打高投低傾向なので、どこかで打ち勝たなければならないからだ。

その5の平均身長の話だが、パワー・体力と身長は相関関係にあるということだ。小型の試合巧者型チームでは、現代甲子園では上の方まで行くのは辛い。

という観点で見なおすと、今日完勝した聖光学院は案外いいんじゃないかと思えてきた。一方、激戦神奈川を勝ち上がってきた桐光学園は、先発したエース山室がすでに故障しており、初回5失点でもう一人のエース石渡に2回から継投。もう絶対逆転できるという勢いで打っていった打線がその通り爆発し、最後はヒヤヒヤながらの勝利。強さを感じたがその裏に弱さが同居しているようで、山室の使えるメドが立たないと上に行くのは厳しいのでは、という感触。

【甲子園 8/07の結果】 ※太字が勝ち、○×は予想結果
1回戦 別府青山(大分)2-7 東北(宮城)
1回戦 秋田商(秋田)6-8 遊学館(石川)
1回戦 近江(滋賀)8-9 桐光学園(神奈川)
1回戦 聖光学院(福島)11-0 佐賀商(佐賀)○

【甲子園 8/08の対戦】 ※太字が勝ち予想
1回戦 京都外大西(京都) - 菰野(三重)
1回戦 高岡商(富山) - 関西(岡山)
1回戦 大阪桐蔭(大阪) - 春日部共栄(埼玉)
1回戦 藤代(茨城) - 柳川(福岡)

【これまでの予想成績】
本日:4勝0敗
通算:6勝1敗

今日のピックアップ:「2005夏の甲子園展望」