アテネオリンピックに挑む日本代表メンバーが発表となった。23歳以上のメンバーからはGK曽ヶ端と小野が選ばれ、23歳以下からは16人という狭き門となった。レポートは元川悦子さん。
<INDEX>
●各ポジションの選考ポイント(2P目)
●山本監督コメント(3P目)
<関連記事>
●U-23日本代表vs.U-23チュニジア戦レポート
●アテネオリンピック試合日程
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平山、大久保らがメンバー入り
高原が選ばれず。最終予選主将の鈴木も落選
7月16日、14時を5分ほど回った時だった。沈痛な面持ちの山本監督が平田竹男GSとともに会見場に姿を現した。その表情の意味は数分後に明らかになった。「攻撃の切り札」として大きな期待を寄せていた高原直泰(ハンブルガーSV)を、最後の最後でメンバーから外したのだ。5月末に再発した肺動脈血栓塞栓症)が全ての要因だった。指揮官はギリギリまで出場の可能性を模索したが、この日の午前中に最終決断を強いられた。JFAビルで川淵三郎キャプテンと会談した山本監督は「スポーツ医学委員会の決定を最大限尊重します」と語ったという。日本協会から配られた資料には「高原選手は肺動脈血栓塞栓症の治療薬を服用中である。スポーツ医学委員会としては循環器病の専門医6人に意見を聞き、治療薬の投与には最短3ヶ月必要であり、その後数日の経過を見守る必要があると判断した。したがって五輪には間に合わないことになる」と記載されており、指揮官としてもこの判断を受け入れるしか道はなかったのだ。
「高原には2002年ワールドカップの後のようにブンデスリーガで大爆発してほしい。そして早くフル代表に復帰して、ワールドカップ予選を戦ってほしい」と山本監督は悔しさを押し殺しつつエールを送った。
U-23日本代表メンバー
GK曽ヶ端準(鹿島)
黒河貴矢(清水)
DF
田中マルクス闘莉王(浦和)
茂庭照幸(FC東京)
那須大亮(横浜)
徳永悠平(FC東京)
菊地直哉(磐田)
MF
今野泰幸(FC東京)
阿部勇樹(市原)
駒野友一(広島)
森崎浩司(広島)
小野伸二(フェイエノールト)
松井大輔(京都)
石川直宏(FC東京)
FW
大久保嘉人(C大阪)
田中達也(浦和)
平山相太(筑波大)
高松大樹(大分)
<バックアップメンバー>
GK:林卓人(広島)
DF:北本久仁衛(神戸)
MF:前田遼一(磐田)
FW:坂田大輔(横浜)
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