EURO2000決勝 イタリア対フランス!
2008年もオーストリアとスイスで行われた欧州選手権(ユーロ)。ハイレベルな攻防を見せスペインが2度目の優勝を飾ったが、一番印象に残っているのはオランダとベルギーで行われた2000年大会だ。フランスは準決勝でポルトガルに延長でMFジネディーヌ・ジダンがPKを決めどうにか勝利し、決勝に進出。イタリアは開催国のオランダがMFフランク・デブールとFWパトリック・クライファートがPKを外して、延長戦に。それでも決着が付かず、PK戦の末勝利し決勝に進出した。
ロッテルダムのスタディオン・フェイエノールトで7月3日に行われた決勝戦は、1998年の自国開催のW杯を制したフランスとイタリアとの対戦となったが、そう簡単に決着は付かなかった。
イタリアは後半10分にFWマルコ・デルベッキオが先制し、ベンチにいた選手も勝利を確信して立ち上がって飛び出す準備をしていたロスタイム、フランスのFW・シルヴァン・ウィルトールが同点弾を決めて、ゴールデンゴール方式の決勝戦に。延長戦前半13分に、大会終了後にフランスリーグのモナコからイタリアのユヴェントスに移籍が決まっていたFWダヴィド・トレゼゲがゴールを決めて2-1でフランスがW杯に続き優勝を決めた。
1998年のW杯に続きフランス代表ジダンがその才能を遺憾なく発揮していた時代であり、若きFWフランチェスコ・トッティがイタリア代表の10番として君臨し始めた大会でもあった。