ワールドサッカー/欧州サッカー

意外? 欧州ビッグクラブの顔ぶれ紹介(2ページ目)

8月26日にイタリアとスペインが開幕し、ヨーロッパのサッカーシーズンがいよいよ到来となった。移籍市場は31日に閉まるが、今季のビッグクラブはどのような顔ぶれで戦っていくのだろうか。

執筆者:斉藤 健仁

セリエAは久しぶりの三つどもえとなるか

CL王者ミランはレアル・マドリーからエメルソンを、昨年のクラブワールドカップ覇者のインテルから若いアレシャンドレ・パトを獲得した以外は特に大きな顔ぶれの変化はないようだ(ただし、18歳未満のEU園外選手の登録を禁止するイタリアサッカー協会FIGCの規定により、パトがミランでのプレーできるのはカンピオナート・ブラジレイロの2007シーズン終了後の2008年1月以降となる)。

だが以前から指摘されているDF陣の高齢化に加え、今年34歳のインザーギ、不調のジラルディーノ、ロナウドとFW陣にも一抹の不安が残る。やはり大物獲得の噂は絶えない。

リーグ覇者インテルも今季は正念場といえるだろう。昨季はぶっちぎりでスクデットを獲得したものの、ライバルのミランはマイナスポイントからのスタート、ユベントスはセリエBと、有利な条件での勝利だった。例年のような派手な補強は今のところないが、むしろFWアドリアーノがいつチームを去るのか、そちらの方がメディアの注目を集めている。

ユベントスはトレゼゲ、ブッフォン、デル・ピエロ、ネドヴェド、カモラネージと主力選手が軒並み残留したが、セリエBでの戦いを支えたMFパーロ(現ジェノア)らが移籍。イタリア代表FWヤキンタだけでなく、かねてから噂されたネドヴェドと同じチェコ出身のDFグリゲラ、リヨンからポルトガル代表MFティアゴ、バイエルンからボスニア・ヘルツェゴビナ代表サリハミジッチと、やはり復帰早々多くの選手を獲得した。

8月15日にこの3クラブで行われたTIM杯ではインテルが優勝したが、今季は混戦状況となることが予想されている。

イングランドの注目は実はシェフチェンコの去就

シェフチェンコのミラン復帰の噂も絶えない(Photo:Zureks)
CL本戦に4チームを送り出すなど好調のイングランド・プレミアリーグ。

今年はリバプールがアトレチコ・マドリーからスペイン代表FWのフェルナンド・トーレス、レヴァークーゼンからウクライナ代表のヴォロニンなど、積極的に選手を獲得している。CL予備予選でも地力の差を見せつけ、フランスのトゥルーズを寄せ付けず本戦出場を決めた。今季はCL奪還だけでなく、リーグ優勝を狙いたいというのが本音だろう。

そして、意外?なのはチェルシーだ。リヨンからフランス代表のMFマルダ、バイエルンからペルー代表FWのピサーロを獲得したものの、昨年までに比べて大きな動きはなかった。あとは「飼い殺し」状態になりつつあるFWシェフチェンコの動向だ。イタリアのメディアでは母国ウクライナのディナモ・キエフへレンタル移籍させるのではといわれている。

8月30日にモナコでCLの組み合わせ抽選も行われ、9月18日からグループリーグ1回戦が始まる。5月に笑うのは、いったいどのチームなのだろうか。



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