2004-05シーズンに、日本のIT企業のインデックス社がクラブのオーナーになり、一躍有名となったグルノーブル。FW大黒将志選手(現イタリア・トリノ在籍)に続き、伊藤翔、梅崎司2人の日本人選手が現在プレーしている。先日、そのグルノーブルの練習場を訪ねた。

アルプスの麓にあるグルノーブル

国鉄グルノーブル駅。スキー場へ向かうバスのターミナルが広がる(写真・斉藤健仁)
グルノーブルという都市はフランス南東部のイゼール県にあり、県庁所在地である。首都パリの国鉄リヨン駅からは新幹線TGVで3時間の距離だ。前日にSNCF(フランス国鉄)で往復切符を買ったとき、窓口の女性に「え、本当に日帰りで行くの?」と驚かれてしまったほどだ。

早朝発のTGVに乗車。シーズン中だけあって、車内はスキー客でにぎわっている。だが、大学や研究所などが多く、最近では世界中のIT企業が集まっていることから、「フランスのシリコンバレー」とも呼ばれているグルノーブル。そのせいか、ビジネスマンの姿も多く見られた。

毎日練習場に通っているというファンたち。カメラを向けると気さくに応じてくれた(写真・斉藤健仁)
駅前からバスに乗って10分ほどすると、グルノーブルの練習場に到着。グラウンドの後ろにはアルプスの山々が連なっている。小雨まじりの中、クラブハウスの前には20人くらいの老人が練習を見ながら語らっていた。話しかけると、誰もが笑顔で「ずっとここで応援しているよ。グルノーブル育ちだからね」と嬉しそうに答える。

彼らは日本人選手が加入したことについては、「若いし期待しているよ。我等のエスポワール(フランス語で希望)だからね。1部へ連れていってくれると信じているよ」と笑顔を見せた。

2部だがチーム層は厚い!

代表クラスの選手も多いグルノーブル(写真・斉藤健仁)
現在、伊藤、梅崎両選手が環境になれることに配慮して、プリカン監督は、取材日を比較的トレーニングが軽い水曜日の週1度に制限している。もちろん練習見学は随時可能で、この日は地元フランス人だけでなく現地の日本人サポーターもいた。

グルノーブルは現在2部リーグに所属しているが、梅崎選手も「簡単にポジションが取れるほど甘くない」というくらい選手層は厚い。キャプテンのDFマテウス・ヴィヴィアンはユースのブラジル代表経験者で、エースのFWアクールはアルジェリア代表。

MFのヤネフはブルガリア代表で、昨年5月には来日もしており、大阪・長居で行われたキリンカップの日本戦でも、試合終了間際に30メートルのFKを決めているので覚えている人も多いのではなかろうか。

梅崎・伊藤選手の適応の早さはチームメイトも太鼓判を押す(写真・斉藤健仁)
他にも、グルノーブルには伊藤選手や梅崎選手と同じように若い選手も多く、U-20フランス代表のFWベルガズワニ、MFジャジェジェ、U-19セネガル代表のサーなど、レベルの高い選手を揃えている。続く……




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