守護神は30過ぎてからが真骨頂!
ソ連の名GKレフ・ヤシン。W杯の最優秀GKには「ヤシン賞」が贈られる |
イタリアの名GKディノ・ゾフも優勝した82年スペイン大会で主将を務めた時は40歳。ソ連のレフ・ヤシンも34歳で、GKで唯一バロンドールを受賞、41歳まで現役を続けた。
もちろん、スペインのカシージャス(25)やイタリアのブッフォン(28)のように、若くして守護神の座に君臨する天才肌のGKも多いが、そういった彼らの後ろにはカニサレス(36)やペルッツィ(36)といった熟練したGKが控え、チームに安心感を与えているのだ。
かつて、自身もW杯でゾフの控えであり、ユヴェントスのGKコーチを務めていた、イタリア代表GKコーチであるイヴァーノ・ボルドンは「正GKにとってベテランの第2GKがいることはこの上ない支えになり、またユースの年齢のような若い選手が第3GKとしてトップチームに入ることは、彼にとってかけがえのない経験と、大きな成長をもたらす」と語っている。
注目のR35のフィールドプレーヤーたち!
ブンデスリーガでも活躍したアリ・ダエイにとって、ドイツは慣れ親しんだフィールドだ |
また、スウェーデンのラーション(35)の経験から体得したボール感覚は、自身でゴールを奪うだけでなく、一番良いポジションにいる味方を瞬時に見極めて正確なパスを出すこともでき、チームの得点の確率を上げることに貢献している。
DFでも、ブラジルのカフー(36)は右サイドをオーバーラップするスタミナもスピードも衰えておらず、中盤まで幅広くこなせるユーティリティは、チームにとって貴重な存在だ。
若い力で臨む挑戦も悪くはないが、W杯は“魔物が住んでいる”とも言われる場所でもある。ベテラン選手たちの経験や知恵を借りる必要があるときも来るはずだ。若手だけでなくR35の選手たちの、目立たないかも知れないが、年輪を重ねた“いぶし銀”のプレーにも賞賛を送ってほしい。
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