“非難と激励”が飛び交うアッズーリ合宿
“サプライズ招集”で代表復帰した32歳のFWインザーギ。クリックすると拡大されます(©Sandro額田) |
一時は解任も噂されたマルチェロ・リッピ代表監督だが、ドイツ大会の指揮を執ることが先日確定。また、違法賭博の嫌疑でW杯出場が危ぶまれていた代表の正GKジャンルイジ・ブッフォンは、代表の国内合宿地であるフィレンツェ郊外コヴェルチャーノを訪れたファンの罵声を浴びたが、先日事情聴取を終えて再びチームに合流。「これでようやくW杯に集中できる」と笑顔を見せた。
一連の疑惑には着々と捜査の手が伸びているが、公式写真の撮影も終え、代表に関してはリッピ体制でとりあえずはW杯へ臨むこととなった。だが、疑惑の中心人物ルチアーノ・モッジの息子アレッサンドロが経営するマネジメント会社GEAに勤務している、リッピ監督の息子ダヴィデにも取り調べが行われることになり、周囲の雑音はなかなか消えない……。
コヴェルチャーノでも、怪我から復帰しコンディションが上がってきた司令塔フランチェスコ・トッティへの声援や、エースFWルーカ・トーニの誕生日を祝う言葉に混じって、「これはユーヴェの幹部だけの問題じゃないよ。イタリアサッカー全体のシステムの問題なんだよ」とモッジを擁護する発言をした主将のファビオ・カンナヴァーロに向けての辛辣な野次が飛んだ。
1999-2000シーズンからユヴェントス所属の代表SBで、バルセロナへの移籍が噂されるジャンルーカ・ザンブロッタは「(スクデットの剥奪や降格に関して)僕ら選手の2年間の努力が無駄になるなんてやってられないよ」とうんざり顔だ。