この『うめめ』から撮影術を学び、作品としての写真を撮る基本を少し探ってみたいと思います。
力まない写真は強い
『うめめ』の表紙。梅佳代さんのデビュー作です。 |
『うめめ』の写真を撮っているのは、梅佳代さん。この写真集のヒットで一躍有名になった彼女を追ったドキュメンタリー番組が放送されました。そこに見た写真家、梅佳代の撮影する姿勢は自然体そのもの。いつもカメラを持って歩き、ハッと感じた気になるものがあれば、すかさずカメラを向けて撮る。その繰り返し。
カメラも両親から贈られたフィルム一眼レフをいまだに使い、レンズは標準と広角の2本だけ。絞りは自動で、ピント合わせはオートフォーカス。この撮り方でどんなときも撮るそうです。
写真集に収録されている写真もそうですが、番組の中で撮影している姿からもまったく力みというものが感じられない、いい意味で「脱力」しているのがよく伝わってきます。
梅佳代さんの写真集と撮影している姿から学べるのは、力を入れない姿勢の大事さ。撮りたいと体が反応するままに撮った写真は、まさにその人のオリジナル。誰にも真似できるものではありません。
力を入れない姿勢で挑むものは強いです。力むなと言われて、力を抜くことは難しいのですが、その方法を探ってみるのも上達の方法かもしれません。スポーツ選手もいかにして大事な本番にリラックスしベストな状態でプレーできるかを、皆それぞれの方法で探り会得しています。それと同じと言ってもいいでしょう。
『うめめ』から学ぶ撮影術 ポイント1
~撮影するときはリラックスして
ポイント2は引き続き次のページで!