実はこれ、レンズのサイズのこと。じゃ、それだけ宣伝するということは「28ミリ」はなにがすごいの?きっとそんな素朴な疑問をお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな疑問に答えるとともに、今回はレンズの画角サイズとレンズとデジタルカメラの関係について少しお話しましょう。
【各ページのポイント】
ミリってなんの数値? ・・P1
各レンズ画角の特徴を知ろう ・・P2
マクロレンズは便利 ・・P3
レンズのミリってなんのサイズ?
写真にあるのは、18-35ミリのズームレンズ。この何ミリって一体なにを表しているかわかりますか? |
レンズは、何ミリのレンズとサイズを指定して呼びます。では、この数字はいったいなんでしょう。実はこれ、レンズから画像を記録するセンサー面(CCD)までの焦点距離の数値のこと。レンズの種類によって、この焦点距離が異なり、この数値をそのままレンズにつけて○○ミリレンズと呼んでいるのです。
この距離が短くなればなるだけ、つまり数字が小さいミリ数のレンズほど画角が広くなります。広くワイドに写るレンズと言い換えてもいいですね。
あまり難しいことは、ここでは書きませんが、レンズの特徴は数字で表すと覚えておくといいでしょう。まとめると小さい値ほど広角のレンズで、大きい値ほど望遠のレンズになるということです。
35ミリフィルム換算ってなに?
デジタルカメラが普及するようになって、レンズの画角を表記するときに「35ミリフィルム換算」というワードをよく見かけます。これは一体どういう意味でしょうか。カメラのレンズの画角は、フィルムカメラの35ミリフィルムのサイズを基準に作られたものです。フィルムカメラの主流だったサイズで、正確には24×36ミリのサイズのこと。
しかし、デジタルカメラでは、このフィルムの部分がCCDというセンサー面に変わりました。このCCDの大きさは、それまで基準であった35ミリフィルムのサイズより小さくなりました。その大きさを元に計算し直すと、今までのレンズサイズより狭い画角となってしまいます。そのレンズのミリ数のままの画角を、デジカメでは見ることはできないというわけです。
それで「35ミリフィルム換算」と前置きして、基準サイズのレンズでいうとこのサイズになりますと言い直しているわけです。
このセンサー面の大きさも製品によって若干の違いはあるようですが、だいたい元のレンズサイズに1.5倍をかけた数字が、換算したレンズサイズになります。また、最近では、メーカーによってフルサイズのCCD搭載のカメラも登場しています。フルサイズとは、もとの35ミリのフィルムサイズと同じ大きさなので、この場合は換算する必要はありません。
レンズのサイズ×約1.5倍がデジカメでのレンズサイズと覚えておくといいでしょう。
※但し、CCDの大きさによってはかける倍率は異なるので一様ではありません。
では、なぜ「28ミリ」なのか
28ミリレンズもデジタルカメラに搭載すれば、1.5倍かけると約42ミリサイズになってしまいます。つまりデジタルカメラで28ミリ相当の画角を作るには、約19ミリのレンズが必要になるわけです。広角レンズは標準レンズよりも値段が割り高になることもあってか、28ミリサイズからのズームレンズを搭載しているコンパクトカメラはこれまであまり多くありません。
コンパクトカメラのズームレンズでは、広角であればあるだけ、バリエーションのある写真が撮れるため広角サイズの「28ミリ」のレンズ搭載は売り文句になるのでしょう。それがいま「28ミリ」を売りにしている理由なんだと思います。
実際28ミリのレンズがあるととても重宝します。広く写る画角のレンズは、持っていて困ることはまずありません。
さて、あなたのお持ちのズームレンズは何ミリから撮れますか?
レンズの各サイズの特徴をわかりやすいサンプル写真ととも体感してみましょう!次のページでどうぞ。