写真撮影/オークション商品を撮る

ケータイで撮る商品写真(2ページ目)

ケータイを使って撮るオークション用などの写真撮影の簡単な撮影方法講座のシリーズ企画第一回目。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

小物をレフ版を使ってきれいに撮ってみる

さてこんどは小さな小物を撮る場合をみていきましょう。ここでモデルになっているのはサイズは3センチほどのガラス細工の人形です。

ガラス1
NG編、だけど案外こういう撮り方をしてしまうことが多かったりします
【1】こんな乱雑な撮り方をしてアップすることはあまりないでしょうけど、NG編としてこんな撮り方をしてみました。この写真のどこがNGなのでしょうか。いくつかポイントをあげておきます。

・小さいものを上から撮っているので商品がよくみえない
・周りに写りこんでいるものが乱雑

まだ他にもあるかもしれませんが大きくわけてこんなところでしょうか。ではこの写真をちょっと先に習ったことを応用してやる気モードで撮ってみましょう。


ガラス2
並べ方や見せ方はまぁまぁだけどどこか暗い写真、さぁどうしましょう
【2】さて今度はどうでしょうか。

最初のお肉の撮影で習った、商品に近づいてはっきりと見せているつもりで撮りましたけど、んーなにかひとつパッとしないような……そんな感じは受けませんか。

この写真を撮影している状況として、商品の後ろから外の光が入ってきています。これを逆光というのですが、物がガラス細工なので後ろからの光でガラス細工をきれいに光らせて撮ろうと考えました。

ですが逆光では後ろから光が来るために手前にあるものが暗く写ってしまうのです。なのでこの写真のパッとしない部分はその暗さにあったのですね。

ではそれを直すのにどうしたらいいでしょうか。あなたはなにかいい方法を思いつきましたか。



ガラス3
レフ板は光を反射させるものならなんでも応用できます
【3】この写真は撮影する状況を上から撮ったものです。左手前にある白いものは、どこにでもあるA4サイズのコピー用紙です。それを二つ折りにして商品の手前に立たせてあるわけです。なぜこんなことをしているのでしょうか。

これはレフ板と言ってこの場合は後ろから来た光をこのコピー用紙で反射させて被写体である商品を照らしているわけです。

レフ板は白や銀色などの光の反射が強いものでしたらなんでも応用して使うことが出来ます。一番身近なものとしてコピー用紙をここでは使ってますが、これでも十分レフ版の働きをしてくれます。

実際に白いもので光を照らして自分の手などに当ててみてください。ずいぶん明るくなることがおわかりになると思います。


ガラス4
もっときれいな写真も撮ることはできますが最初の写真と比べたら数段見栄えはよくなってます
【4】で、レフ板を使って撮った写真がこれになります。最初にレフ版なしで撮ったものと見比べてみてください。かなり光が手前の人形にも当たっていることがわかっていただけるかと思います。

少し並び替えて演出効果としてテーブルの木目を雪道として入れてみました。いかがでしょうか。これだけのことでも3センチほどの小物が引き立った写真がケータイで撮れるわけです。

ここで紹介しているすべての写真はケータイで撮影しました。サイズは288×352で撮影。ズームは使わず一番ワイドの状態でケータイを動かすことで被写体との距離を取りながら撮影したものです。

ですのでみなさんお持ちのケータイの性能でもほぼ同じような画像が撮れるはずです。一度お試しになってみてください。


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