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管理釣り場に効く!フライパターン その1(3ページ目)

トラウトチャレンジ編の中で紹介してきたフライパターン集を解説します。面白いフライもあるので、タイイングの参考になるはずですよ!

執筆者:中山 一弘

エクステンドボディホッパー

26番
中空のボディがトラウトにアピールするパターン。ヘッドとわざと残したエルクヘアの先端が虫っぽさを演出する
エクステンドボディはリアルさを追求するためにフライタイヤー達が作り上げたパターン。透明感のある中空のボディはまさに”虫の腹”そのもので、見る人によっては悲鳴を上げたくなるようなフライも多い。最近ではこれを応用して様々なフライに使われていて、ここで紹介するホッパー(バッタ)パターンもそのひとつに入る。

エクステンドボディの作り方は実は簡単で、ドライフライ用のボディマテリアルと爪楊枝、そして専用のシリコンがあればよい。爪楊枝に少量のボディマテリアルの繊維をからませて、円錐状にしてシリコンを塗って乾燥させればエクステンドボディがすぐに作れる。時間のあるときに、爪楊枝を削って太さや長さを何種類か作っておき、ボディカラー違うものを大量に作っておけば、必要なときにすぐに素材として使うことができる。面白いパターンがたくさん巻けるので、ぜひ試してほしい。

このホッパーパターンはエクステンドボディにディアヘアのヘッドを組み合わせただけのシンプルなもの。ここでは緑っぽい色を使っているが、実際には茶色っぽいバッタもいれば、グレーっぽいものもいる。色違いやサイズ違いを作っておけば、トラウトの捕食行動に合わせたパターンとしても通用するのだ。フックサイズは8番から12番ぐらいが扱いやすい。ではまず、エクステンドボディの作り方から紹介しよう。

エクステンドボディの作り方

まずは爪楊枝を用意する。そのままだと少し太いので削ってやるとよい。テーパーが違で何種類か作っておくと作業がやりやすい。ガイドは太めのもの、細いもの、中ぐらいのものの3種類を数十本単位で用意している。

ドライフライ用のボディマテリアルを用意する。細い繊維を画像のようにほんの少量引き出しておこう

繊維を爪楊枝に絡ませてゆく。この絡ませ方が重要で最初は爪楊枝の先から根元方向、次に根元から先へ、といったように斜めに格子状になるようにすると丈夫なボディになる。

薄く、均一に繊維が絡みつけばオーケー。繊維が多すぎると重たくなるので注意だ。

指で軽くならすとこのような状態になる。爪楊枝がうっすら見えるぐらいが基本。

次にシリコンを用意し、ほんの少量指に付着させる。フライ用に乾いてもしなやかさを失わない製品があるので、それを使うとよいだろう。

爪楊枝に絡ませた繊維の間に入るように軽く回しながらシリコンを塗ってゆく。全体的に薄く馴らすようにするのがコツだ。多く塗りすぎた場合は、指の乾いている部分でしごきとるようにすればよい。

乾燥まで時間が掛かるので、なるべく大量に作っておくと便利。ガイドは発泡スチロールで乾燥台を自作している。

シリコンにもよるが、完全に乾燥すると爪楊枝から抜けづらくなるので、乾燥時間の半分を目安に繊維を抜き取っておく。このとき形が崩れないように根元から爪でしごくようにゆっくりと抜くとよい。

これが抜き取ったばかりのエクステンドボディ。まだ半乾きなので、このままシャーレなどに置いておこう。

このようにエクステンドボディを大量にストックしておくと、いざというときに困らない。色や細さ、それに長さなどが違うものを何種類も作っておこう。


>>まだまだ続きます、トラウトチャレンジ編!>>
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