管理釣り場の時間帯別の特徴
管理釣り場での時間帯別攻略法
もっとも、季節や釣り場の標高なども関係してくるので明確に定義することはできないが、朝夕は魚たちにとって大事な食事タイムだということになる。自然の湖沼や河川では、水生昆虫の羽化が激しい時間帯と重なることもあってマヅメ時は大忙しになる。もちろん、管理釣り場でもそれは同じだ。では、実際のフィールドでどのようにゲームを組み立てるのか考えてみよう。
管理釣り場は朝一が狙い目!
釣り座によっては照り返しで水面が見えないこともある。偏光グラスは必須アイテムだ |
ただし、この時間帯で注意したいのは釣り座の取り方。朝一から混んでいる釣り場では、東向きに釣り座を取らなくてはならないこともある。朝日の逆光という悪条件の中ではせっかく見えているはずのトラウトも簡単には狙えない。その場合は偏光グラスをぜひ活用してほしい。この場合はなるべく濃い色のレンズカラーのものを選び、可能な限り日光に対して斜め方向へアプローチしてみよう。慣れてくると魚の体色や行動パターンから、おおよその魚種は分かるはずなので陽光が真っ直ぐ射してくる時間帯でも楽に釣りができるはずだ。
日中の食い渋りをしのぐ!
食いが悪くなったらタックルをダウンサイジングさせてみるのも一つの方法。ガイドは8番タックルから5番タックルへ持ち替え、フライも2サイズぐらい小さいものを使っている |
トラウトの活性もそれほど高くないため、バイトも小さいことが多い。もし可能なら、ラインやティペットをワンランク細くしてみるのも一つの方法。ガイドは3g以下のルアーで釣りを楽しむ時はPEの3lbを使っているが、ラインに伸びがないのでショートバイトを弾いてしまうことがある。そのためこの時間帯になるとナイロンかフロロカーボンの2.5lb、あるいは2lbにしている。良く行く釣り場が大物が多いエリアなのだが、ドラグを使って慎重なやり取りをすればまったく問題はない。
フライの場合は標準でティペット5X前後を使うが、食い渋りのときは6Xまで落としてルースニングでじっくり待つ釣りもする。アタリが少ない時間帯にリトリーブパターンをしていると体力の消耗が激しいので、こうして体力を温存しながら釣れる魚を釣る(サボリ?)ことも大切だ。
大型狙いの夕マヅメ!
食いが悪くなったらタックルをダウンサイジングさせてみるのも一つの方法。ガイドは8番タックルから5番タックルへ持ち替え、フライも2サイズぐらい小さいものを使っている |
ルアーの場合はマイクロスプーン中心だった日中のゲームから、3g以上のスプーン、あるいはミノーやクランクベイトといったハードルアーが断然面白い。特にジャークミノーで釣れば、大型だけを狙えるのでよりエキサイティングだ。ただし、他のトラウトもルアーを追ってくるので、小型のニジマスなどがスレがかりしてしまうケースもある。その場合は、ジャークのリズムを落としてやるとよい。文字にするのは難しいが、ビシビシとロッドを煽るよりも、ロッドティップを手前にスーッと引っ張って止め、リールを巻きながら元のポジションへ戻すといった具合だ。ジャークやトゥイッチというよりもストップ・アンド・ゴー的なアクションに近いが、ルアーがよく沈むのでボトムに居る大型トラウトにじっくり見せることもできるメソッドだ。
エクステンドボディーを使ったホッパーパターン。良く浮くしアピール力も高い |
これはフォーム材を使ったビートルパターン。ウイングを付けているのでカディスの変わりにもなる優れものだ |
夜間もできる!
最近では夕方から半夜にかけてナイトゲームを楽しめる管理釣り場も多くなっている。ほとんどの場合、夏季限定のサービスになるが普段釣ることがない時間帯なのでかなりスリリングだ。夜活発にエサを追うのは大型トラウトが多いので、普段釣れることが少ないブラウンやイトウなども比較的狙いやすいのもうれしいところ。昼間の釣りよりもタックル、ルアー、フライをワンサイズ上げて大物狙いに徹する、なんていうストイックな釣りもできる。興味のある人はぜひ一度チャレンジしてほしい。【関連記事】