ライフジャケット
機能と使い勝手に優れたデザインのライフジャケットなら安心して使い続けられる |
そういう理由のひとつは、落水時の状況にある。釣り場というのは足元がすぐに海になっていることは少ない。大体、手前にいくらかの障害物があり、落水するときはそれにぶつかってから海に落ちるのだ。例えばテトラ帯などはその典型。テトラの上から釣りをしていてバランスを崩せば、必ず一回や二回はテトラに体を打ちつけながら転落する。打ち身、擦り傷、最悪のケースは骨折、頭を打っていれば失神した状態で海に投げ出されたら、いくら泳ぎが達者でもまともに泳ぐことはできない。また、足場の高い堤防や磯などから落ちれば体が無事でも陸に上がる場所まで相当の距離があることも想定できる。要するに海で落水するということは「遭難」に近いのだ。
万が一に備えるにはライフジャケットが必需品。これを身に付けていれば、浮力が確保できるので体力が温存できる。怪我をして体が動かなくても浮いていれば助けが来れば救助される。外洋に面した場所では必ず、港湾などでも足場が高かったり滑りやすかったりするような場所では積極的に着用するクセをつけておこう。最近のライフジャケットは機能に優れているものから、収納スペースが多いものなどたくさんの種類がある。デザインもよいものが多いから、釣具店に行ったらいろいろ見せてもらうとよい。何しろ命を守るものなので、ある程度の品質を持っていることも重要。ちゃんとした製品は1万円~2万円と高価だが必ず購入しておいてほしい。
立ち入り禁止場所に注意する
「関係者以外立入禁止」こういった文字が目に入ったら近寄らないようにしよう |
500tを越す大型船舶が出入りする港は全面的に立ち入りが禁止されている。SOLAS条約は国際テロの防止を目的として2004年7月に施行された |
ただし、ガイドの経験上、そういった場所は昔から釣り人が立ち入ることができないエリアだった。今でも東京湾などは釣りができない場所のほうが多いぐらいなので、現実に釣り人が影響を受けているかというとそうでもない。ガイドも東京湾にはよく行くが、運河筋などは遊歩道が整備されたり、海辺に公園が作られたりとかえって環境はよくなっている地域もある。あまり悲観せずに状況を良く考えながらポイントを開拓すれば、釣りをするのに不自由はないはずだ。
シーバスフィッシングは海が舞台となるだけに、これまで以上に安全対策に気を配りたい。とはいえ、簡単なルールと常識を守りさえすれば安全に釣りができるものだ。あまり堅苦しくならず、シーバスフィッシングを存分に楽しんでほしい。
次回は港湾を舞台にシーバスを釣ります。お楽しみに!
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