前回「楽しさ倍増!フライを巻いてみよう! その一」に引き続き、フライフィッシングをはじめるための基礎講座第13回目。今回はドライフライのタイイングを実践してゆきます。

本格的なフライを作る

フライフィッシング入門のタイイング編もここからが本番。いよいよ、本格的なフライにチャレンジすることになる。実釣を意識させたパターンを何回かに分けていくつか紹介していきたいと思うが、何よりも大切なのは全体のシルエットをどう表すかという部分。何も完璧にコピーする必要はなく、どうしてこのパターンで釣れるのかを意識しながらタイイングしてみるときっと面白いと思う。例えば、ここで紹介するエルクヘアカディスなどは、虫っぽいといえるのだが、いったい何の虫かは分からない。でも、実際にトラウトはこれを平気でパクパク食べるのだから面白いのだ。その答えは透明なケースに水を入れ、実際に自分で作ったフライを浮かべてみるとわかりやすい。水面の捉え方、ぼやけた上部のシルエット。そうしてみると、新しい世界が開けるはずだ。何かが閃いたら、次の作品に応用してみよう。答えはトラウトたちが出してくれるはずだ。

エルクヘアカディスを巻く-1-

エルクヘアカディスは管理釣り場、湖、渓流とどこでも釣れてしまう万能パターンだ。マテリアルも少なめなので、カラーやサイズなどいろいろなバリエーションを付けやすのもこのフライの魅力。ガイドも何パターンか、このフライで得意なバリエーションがあるが、今回は一番オーソドックスなものを紹介しておこう。

マテリアルはボディー材とハックル用のコックネック、それとエルクヘアーだ。それぞれのマテリアルのカラーを変えるだけでもいくつかのパターンが作れる。例えば、エルクヘアーのカラーをブリーチにすると非常に視認性のよいフライになるので、マヅメ時に特に効果的だし、ブラックにすれば夏場のテレストリアルにも応用できるぞ。
下巻きしたスレッドの後端にハックルを取り付ける。裏を上にしておくのがコツだ。
ボディー材をスレッドに撚りつけ、ボディーを作る。アイの後方にはエルクヘアーがくるので少し隙間を作っておこう。
一定の間隔を空けてハックルを巻く。マバラなファイバーが虫っぽさを演出するパターンだ。
ハックルの先端をスレッドでしっかりと巻きとめたら、ハックルの上部を少しカットしておこう。ここにはエルクヘアーが乗るのでまとめやすくするためだ。
エルクヘアーを少量つまみカットする。エルクヘアーの量に規程はないが、あまりボテっとしないほうが良く浮いてくれる。仕上がりがザンバラになる程度の量が基本だ。
カットしたエルクヘアーの先端を下にしてヘアスタッカーへ投入する。ヘアスタッカーを垂直にして作業台の上に軽く何回かノックするように打ちつける。
ヘアスタッカーを水平にして中を引き出す。するとエルクヘアーの先端は揃っているはずだ。うまくいかないときは慌てずにもう一度戻して再度同じ作業をしてみよう。
>>まだまだ続きます、タイイング講座!>>