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釣果確実!管理釣り場で気軽に遊ぼう!

うんちくや前書きはもうたくさん、なんて人に朗報! いよいよ実釣編がはじまります。暑さに負けず、ガンガン釣りに行きましょう!

執筆者:中山 一弘

前回「知ってて当然!釣りのルールとマナー」に引き続き、フライフィッシングをはじめるための基礎講座第8回目。今回からいよいよ実釣編に入ります。まずは魚が確実に居る「管理釣り場」で遊んでみましょう!

管理釣り場とは?

都市近郊型に多いのがポンド(池)型管理釣り場。区切られた各池にはよく管理されたトラウトがたくさん泳いでいる。
最も手軽にフライフィッシングを楽しめる場所に「管理釣り場」がある。この呼び名にピンと来ない人もいるかと思うが、トラウトを区切られた池や川に放流して釣り人がそれを釣る、いわば「釣堀」といえば分かりやすい。もっとも、なんで管理釣り場というようになったかというと、古くからあるコイやヘラブナを放流した釣り場と切り分けるためであったり、イメージを変えるためであったりする。最近では管理釣り場を「エリア」ということもあるようだが、いくら表現の自由とはいえ本来の目的と合わなくなっているような気がして、ガイドはあまりこの言葉を使いたくないというのが本音。まぁ、呼び名なんてどうでもよいことなので、この際みなさんが好きな通り名で呼んでくれて構わない。ようするに放流された魚をきちんと管理している釣り場で楽しむフライフィッシングと思ってくれれば問題ない。

さて、この管理釣り場には大きく分けて2種類のタイプがある。日本の場合、ほとんどの管理釣り場は「ポンド型」で、こちらは人工、または自然の湖沼を利用したタイプだ。もうひとつの「リバー型」はその名のとおり、河川を仕切って釣りをさせるタイプの釣り場で、山間部などに多く存在している。リバー型の場合は魚が常に確保されていることを除いて、渓流のテクニックがそのまま当てはまるので、今回は「ポンド型」を想定したフライフィッシングを紹介していこう。

必要なタックル

それでは、ポンド型の管理釣り場にぴったりのタックルを考えてみよう。管理釣り場の規模によって多少変わってくるが、ガイドがこれまで遊んできた釣り場を見ていえることは、あまり大げさなタックルは必要ないということ。最近では大型のポンドで遠投(遠くまでキャスティングする)が必要になるというところもあるが、それでも池の中心まで飛ばさずに済むよう工夫すればよいだけなので、あまり難しく考えることはない。ズバリ、オススメは5番ロッドで8ft5incから9ft程度が良いだろう。リールはロッドに合う大きさで、基本的に水に浮くフローティングタイプのラインを巻いておく。ラインはDT5Fがベストと思うが、釣り場によってスペアスプールにWF5Fとシンキングライン(タイプ2)あたりを巻いておけば日本中どの管理釣り場でも使えるはずだ。

次にシステムだが、リーダーは4x~6xの8ftクラスを中心に考えておきたい。あまりリーダーが長いと手前のポイントを狙いづらくなるし、最初のうちは操作しづらいので短めでオッケー。それでも長いと思う人はリーダーの前後を50cmぐらいずつカットしても構わないだろう。ティペットも同サイズを揃えておきたい。長さも必要最小限でよいが、あとで解説する「ルースニング」というマーカーを使った釣りのときにはちょっと特殊な考え方が必要になるので、ティペットについては各釣りの解説を参照してほしい。

基本のタックルは5番ロッドにDT5Fの組み合わせ。リーダーは最小限でよいので、短めのものをセットしておこう。必要に応じてティペットで全体の長さを調整する感じでオーケーだ。

また、管理釣り場のフライフィッシングで使うフライだが、基本的に必ず魚がいて管理されているというメリットを考えれば、これはもう自由に選んでもらって構わない。あえて具体的にいうのなら、ドライフライはエルクヘアカディス、バイビジブル、それにミッジを少々。ルースニング用にはマラブー、エッグ、タコフライ。ルアー釣りのように曳いて釣りたい場合は、ゾンカー、マーチブラウン、アレキサンドラ等を持っていればよいだろう。

フライのサイズは釣り場の魚に合わせることが重要。30cm程度なら12~16番あたり、大物が多い釣り場では小さいサイズのフライに合わせて、8番程度まで大きなフライを用意しておけばどこでもそれなりの釣りができるはずだ。

12番~14番のマラブーを中心にゾンカーやエッグフライ、ウェットフライをこの日は用意した
ガイドが良くいく管理釣り場で使用頻度の高いフライはこんな感じ。12番~14番のマラブーを中心にゾンカーやエッグフライ、ウェットフライといったところ。ドライフライはシンセティックマテリアル(新素材マテリアル)を使ったパターンも用意している。

>>まだまだ続きます、管理釣り場編!>>
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