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フライキャスティングを覚えよう!(2ページ目)

難しいフライのキャスティング。いきなり遠くに飛ばそうとせずに一歩一歩マスターしていきましょう。まずは基本となる投げ方から解説します。

執筆者:中山 一弘

ピックアップ・レイダウンの次はフォルスキャスト

最初はフライラインが手前にたるんで落ちたり、左右どちらかにずれたりするはず。自分の後頭部をラインが叩いてしまうことだってあるだろう。手前にラインが落ちてしまったり、後頭部を叩いてしまうときはスイングが早すぎるかピックアップとレイダウンのスピードがバラバラになっていることが多い。ロッドから伝わるラインの重みを常に感じながらゆったりと振るようにすればだんだん正確に落ちるようになるはずだ。コツはロッドの運動の頂点(振り上げたときと振り下ろしたとき)で、ちょっとだけロッドをストップしてやること。ラインが行きたいところまで行けるように少しだけ間を空けてあげるのだ。出しているラインが長ければ長いほどこのストップの時間を長くしてやると素直にフライラインが飛んでいってくれるぞ。

また、左右にずれて着地するときは真っ直ぐピックアップできていないことが多い。ピックアップの軌道とレイダウンの軌道が常に直線になるように心掛ければ、まっすぐ落ち着いたループになるはずだ。

これがある程度できるようになったら、いよいよ「フォルスキャスト」の練習だ。ピックアップしたラインをレイダウンするのではなくフォワードキャスト。ラインをそのまま空中に留めて再びバックキャストする。ラインが作るループが前方・後方へ行くときも同じ軌道を描くようにすれば何回でも繰り返せるはずだ。フォワードキャストのときにラインを少しずつ伸ばせばより遠くへラインを届けられるようになるはず。ラインが伸びるほどフォルスキャストのタイミングをゆっくり大きくするのがコツだ。

と、まぁ、口でいうのは簡単だが、なかなかそうはいかないのがこの釣りの面白いところ。まずは、ピックアップとレイダウン、この動作が完璧になれば第一段階は卒業できるのでがんばって練習して欲しい。

前方に伸びたラインをピックアップする。リストよりも腕でロッドの真後ろへラインを抜くイメージだとキレイな線になる。
バックキャストのときはループを確認しづらいが、ロッドに十分重みが乗るまで間を持たせるとうまくいく。
ラインが後方へ伸びきったらフォワードキャストへ移行する。ピックアップのときと逆にリストよりも腕でロッドの真正面へラインを押し出す感覚だ。
ラインが前方へ伸びていく。こちら側だとループの確認ができるのでラインを良く見てみよう。
ループが次第に前方へと移動してゆく。バックキャストのときと同様十分重みが伝わるまで待つ。
ラインが前方へ伸びきった状態。このままロッドを正面方向へ寝かせるとレイダウンになる。フォルスキャストを続ける場合はバックキャストを開始しよう
ロッドを動かすイメージはこんな感じ。ループが常に180度をキープするように心がけよう。渓流などでは地形により前傾になってキャストするときも多いけど、その場合はバックキャストしたラインは高く上がることになる。後ろをよくみておかないとラインが木に絡まってしまうから注意。
>>まだまだ続きます、キャスティングの基本>>
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