料理とワインのマリアージュ。
田崎氏プロデュースならではの至福のディナー
ディナーの前の食前酒を手に四方山談義をしていれば、窓の外はすっかりと漆黒の闇の世界に。キャンドルに照らされる各テーブルにはホテルの周辺で摘み取られた草花が飾られている。メニューは毎月その時期の旬の野菜や素材をアレンジして、料理の構成をしているので、いつ行っても田崎さん独特の料理とワインのマリアージュを楽しむことができる。
とある日のメニューのテーマは「秋の夜風にふかれて」(カッコ内がワイン)。
「秋の夜風にふかれて」
(シャンパーニュ・ロゼ アリストン)
・ 琵琶湖産鴨のコンソメスープ 鴨のダンプリング木の子添え(写真左上)
(シェリー・アモンティリャード デルガド・スレタ)
・ 真鱈のロースト サフラン風味リゾット根セロリのチップ添え(写真左下)
(テレサ・デナ・ヴィンヤード2006 カリフォルニア)
・ 近江牛のステーキと鹿もも肉の赤ワイン煮取り合わせ(写真右下)
(サントネイ・クロ・デュ・パスタン プルミエ・クリュ・モノポール1998 ドメーヌ・フルーロ・ラローズ)
・ パン工房「ティム」のパン
・ マロンパフェ
(ミュスカ・ド・リヴザルト)
・ プティフール
周囲の客に感想を聞くと、
開放的で気持ちの良いレストラン
「鮒ずしのクリスピー、これは全く意外なレシピ。これが淡白な魚にアクセントを与えていて実に面白い。鴨のダンプリングは最高! こんなにジューシーで柔らかい鴨は食べたことがない。ワインのバリエーションは、異なる特徴がよく分かりますね。本当に料理との相性が一番大切と感じました」(50歳代のアクティブシニアご夫婦)
といった感じ。まさに、ホテルライフが勉強の場になるという感じ。それも楽しみながら。
なお、年に何回か、プロデューサーである田崎さんを招いてのディナーが開催されている。地元滋賀県の方が半分、あとは全国から訪れる“田崎ファン”とホテルラヴァーズ。ワインビギナーにとっても、ワインに詳しいゲストにとっても、田崎さん独特のキャラクターから醸し出される絶妙のトークはまさにワンダーランドだ。
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■ロテル・デュ・ラク
住所:滋賀県長浜市西浅井町大浦2064
TEL:0749-89-1888
アクセス:湖西線永原駅よりタクシーで約8分