フェルメールやレンブラントなどその他おすすめ!
2008年大盛況だった「フェルメール」展。映画でその世界に浸ってみるのはいかがでしょうか。また、今年上映された作品からヘンリー・ダーガーやレンブラントにスポットをあてた作品を、そして建築の巨匠姿を追うドキュメンタリー作品をご紹介します。真珠の耳飾りの少女 |
フェルメールの代表作「 真珠の耳飾りの少女 」はいつごろの作品なのか、また、描かれる少女が誰か、未だ不明な点が多く残る名画です。映画「真珠の耳飾りの少女」はこの絵画から着想を得てトレイシー・シュヴァリエが書き上げたフィクション小説を映画化。フェルメールの絵画の光と影を見事に再現した静謐な映像美が見所です。
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非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎 |
2007年には原美術館で、個展が開催されたヘンリー・ダーガー。両親と死別した彼は幼いころから施設を点々とし、81歳で亡くなるまで孤独な暮らしの中で、人目に触れることなく膨大な量の物語と絵画を制作しました。この作品は2002年から2003年にワタリウム美術館で開催された個展「ヘンリー・ダーガー展 7人の少女戦士、ヴィヴィアン・ガールズの物語 『非現実の王国で』」で公開された作品群を中心に、謎のベールに包まれたダーガーの生涯と創作の秘密に迫るドキュメンタリー作品です。
レンブラントの夜警 |
17世紀を代表するオランダ人作家レンブラント。彼の代表作品がタイトルにある「夜警」です。この作品は集団肖像画の傑作といわれています。これは市警団を描いた肖像画なのですが、誰もが平等に描かれるはずの絵画をレンブラントは知ってしまった権力者たちの真実の姿を描こうとしてしまいました。それを発端に、レンブラントの画家として没落していく姿を描いたストーリーです。監督ピーター・グリーナウェイの、傑作絵画を見ているかのような構図も必見です。
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レム・コールハース:ア・カインド・オブ・アーキテクト |
最後にご紹介するのは現代建築の巨匠レム・コールハースを追うドキュメンタリー「レム・コールハース:ア・カインド・オブ・アーキテクト」。先日、DVD発売を記念し、特別上映会がアップリンク・ファクトリー(東京・渋谷)で開催されました。
コールハースは建築作品だけではなく、書籍も執筆し、彼の行動や思想は世界中から注目を浴びています。コールハース自身が、幼少期から、建築家としての人生を選んだ理由や独自の思想について語り、また彼を取り巻く人物からインタビューを行い多角的に”建築界の異端児”の人物像に迫ります。また、作品中では彼がこれまで取り組んできた作品にも触れながら初めて彼に触れる人でも楽しめる内容となっています。こちらは2009年1月9日発売予定です。
いかがでしたでしょうか。今回は冬休みに見たい映画ということで、2008年に上映された作品や話題の作家をもとに作品を選んでご紹介しました。続いて近日中に、おすすめのアートブック編をお届けします!
AllAbout「アート・美術展」では、今後も様々な美術展・イベント情報をご紹介していきます。お楽しみに!
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