テーマは TIME CREVASSE
総合ディレクター 水沢勉氏 写真:黒川未来夫 |
今回のディレクターは神奈川県立近代美術館の企画課長なども務める水沢勉氏。テーマは「TIME CREVASSE(タイムクレヴァス)」とされています。日本語に訳すと「時の裂け目」とでも言ったところでしょうか。
川俣正氏により「アートサーカス」と名づけられ、賑やかな雰囲気だった前回とは一転して、静淑な印象を受けます。
出品アーティストの顔ぶれを見ると、確かにポップで親しみやすいというよりは、上品で深みのある作風で知られるアーティストの方が多い様子。「時」を掲げているだけあってパフォーマンス系のアーティストも含まれ、展示だけでなくイベントも多く行われる予定だとのことですから、それらも必見です。
個人的には、第1回展にも出品していて、パーフォーマンス作品の評価が高いマリーナ・アブラモヴィッチや、2005年に金沢21世紀美術館で行なわれた個展や映像作品「拘束のドローイング9」が話題となったマシュー・バーニー、日本の現代舞踏界を代表する勅使河原三郎らの作品が特に楽しみです。
横浜の各地にアートが出現!
エルムグリーン&ドラッグセット「Catch Me Should I Fall」 2008年 |
内藤礼「tama / anima」 愛知 佐久島 2006年 写真:畠山直哉 Courtesy Gallery Koyanagi, Tokyo |
例えばランドマークプラザの大きな吹き抜け空間には、会期に先立ち8月1日からエルムグリーン&ドラッグセットによるプールと飛び込み台を出現させる意外性のある作品が展示されるとのこと(~10月26日までの予定)。
三渓園ではベネッセアートサイト直島の「家プロジェクト」などで知られる内藤礼が展示予定です。
チケットも会期中2日間有効(連続しない日でも可)となっていますので、ぜひゆっくりと時間を使って楽しみたいところです。
最後のページでは、「横浜トリエンナーレ2008」の基本情報をご紹介します。