アート・美術展/アート・美術展関連情報

2008年1月の展覧会・イベント情報(4ページ目)

恒例の展覧会・イベント情報をお届けします。文化庁芸術家在外研修制度40周年記念「旅」展、横浜で開催される「食堂ビル1929」、デザイングッズの展覧会「くうそうテン」、映画「レンブラントの夜警」などをご紹介。

執筆者:橋本 誠

ピーター・グリーナウェイ「レンブラントの夜警」

レンブラントの夜警
(C)Nightwatching B.V. 2007
最後にご紹介するのは、人気の映画監督ピーター・グリーナウェイによる映画作品です。

レンブラントの夜警
(C)Nightwatching B.V. 2007
レンブラントによる1642年の名作「夜警(フランス・バニング・コック隊長の市警団) 」は、集団肖像画でありながら、特定の人物に光が当てられたり、他人の腕が重ねて描かれている人物がいるなど、当時の常識では考えられない描き方がされています。

今ではその緻密な構図や豊かな表現力が高く評価されていますが、当時は依頼者から苦情が殺到し、肖像画家としての名声を失い人生の転落のきっかけとなってしまった作品だとも言われています。

映画はなぜ彼がこのような作品を描いたのか、長年レンブラントに関する研究と考察を続けてきたグリーナウェイ監督が独自の解釈でその謎に迫るフィクションです。

どこまでが真相かということはさておき、画面で見るレンブラントの生き様や、夜警が描かれるまでに至る背景は見ごたえがあるに違いありません。

映画ファンにも、美術ファンにも、広く見ていただきたい作品です。



【ピーター・グリーナウェイ「レンブラントの夜警」】

■公開日 2008年1月12日(土)
■劇場  テアトルタイムズスクエア(東京・新宿)ほか
■脚本・監督 ピーター・グリーナウェイ
■撮影監督 レイニエ・ファン・ブルメーレン
■音楽  ジョヴァンニ・ソリーマ/ヴウォテック・パヴリク
■キャスト
 マーティン・フリーマン(レンブラント)
 エヴァ・バーシッスル(サスキア)
 ジョディ・メイ(ヘールチェ)
 エミリー・ホームズ(ヘンドリッケ)
 ナタリー・プレス(マリッケ)
 トビー・ジョーンズ(ヘラルド・ダウ)


<実寸大「夜警」の展示>

関連の催しとして、オランダ国立美術館より門外不出となっている「夜警」の実寸大(363cm×437cm)バナーが新宿・タカシマヤタイムズスクエア12Fに展示されています。

展示期間:2007年12月26日(水)~2008年1月31日(木)


詳しくは「レンブラントの夜警」 オフィシャルサイトをご確認ください。

いかがでしたでしょうか。他にも各地で様々な展覧会・イベントが開催されていますので、ぜひチェックしてみてください。

AllAbout「アート・美術展」では、今後も様々な美術展・イベント情報をご紹介していきます。お楽しみに!

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