アート・美術展/アート・美術展関連情報

2007年12月の展覧会・イベント情報(4ページ目)

恒例の展覧会・イベント情報をお届けします。東京都写真美術館で行われる企画展「文学の触覚」、ピピロッティ・リストの個展、葛飾北斎を紹介する展覧会など。

執筆者:橋本 誠

北斎―ヨーロッパを魅了した江戸の絵師―


端午節句
「端午節句」北斎工房
オランダ国立民族学博物館蔵
(C)National Museum of Ethnology, Leiden
江戸東京博物館では、江戸の絵師葛飾北斎(1760~1849)を紹介する展覧会が開催されます。

北斎は生涯に3万点を越す作品を発表しており、版画や肉筆画、挿絵とその形態も様々ですが、風景画や風俗画など、親しみやすい題材を独自の視点と表現方法で描いた作風で人気を集めていました。

当時は日本だけでなく、西洋でも紹介され、印象派などの近代絵画に大きな影響を与えていました。

ゴッホが北斎の浮世絵のファンであったことは有名な話です。

端午節句
「冨嶽三十六景 凱風快晴」
江戸東京博物館蔵(前期)/ 山口県立萩美術館・浦上記念館蔵(後期)
この展覧会では「冨嶽三十六景」や『北斎漫画』など江戸で人気を博した代表作や、初公開作を含む名品が幅広く紹介されます。

もうひとつの見どころは、文政年間(1818~1830)の間に長崎の出島に滞在したオランダ商館長たちが、4年ごとに行われる江戸参府の際に北斎などの絵師に発注、祖国に持ち帰っていた肉筆の風俗画です。

これらはオランダとフランスの2箇所に分蔵されていましたが、今回初めて同時に里帰りして公開されます。

私たちが出版物などを通してよく「知っている北斎」と、初めて見る「知らなかった北斎」。ふたつの視点から楽しめる展覧会になりそうです。



【北斎―ヨーロッパを魅了した江戸の絵師―】

■会期  2007年12月4日(火)~2008年1月27日(日)
<前期> 12月4日(火)~12月27日(木)
<後期> 1月2日(水)~1月27日(日)
■会場  江戸東京博物館1階企画展示室(東京都墨田区横網1-4-1)
■開館時間 9:30~17:30(土曜日は19:30まで、入館は閉館の30分前まで)
 ※1月2日・3日は11:00より開館
■休館日 12月10日、17日、25日及び年末年始12月28日~1月1日
■観覧料金 (  )内は20名以上の団体料金
 一般  1,300円(1,040円)
 大学・専門学校生 650円(520円)
 中学生(都外)・高校生・65歳以上 650円(520円)
 小学生中学生(都内) 650円(520円)
■主催  財団法人東京都歴史文化財団/東京都江戸東京博物館/東京新聞
■後援  オランダ王国大使館/フランス大使館
■協賛  大日本印刷
■学術協力 オランダ国立民族学博物館/フランス国立図書館
■協力  日本航空
■問い合わせ 03-3626-9974(代表)

詳しくは江戸東京博物館 オフィシャルサイトをご確認ください。

いかがでしたでしょうか。他にも各地で様々な展覧会・イベントが開催されていますので、ぜひチェックしてみてください。

AllAbout「アート・美術展」では、今後も様々な美術展・イベント情報をご紹介していきます。お楽しみに!

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