作風を取り入れた装丁
ゴードン・マッタ=クラークの作品集
まずは1970年代にアメリカで活躍し、35歳で亡くなった作家ゴードン・マッタ=クラーク(1943-1978)の作品集。彼は建築物に丸ごと切り込みを入れるなどして、ありふれた空間や風景を問い直した作品で知られています。
この作品集はその作風を反映してか、表紙に切り込みが入っていました。中身もただの作品集にとどまらず、随所に凝った仕掛けがあり楽しく見ることができます。日本ではなかなか手に入らないものだそうです。
- ゴードン・マッタ=クラーク作品集 11,550円(税込)
日用品を使った親しみやすい作風
アヌ・トゥオミネンの作品集
彼女は身近な日用品や蚤の市などで収集したものに少しだけ手を入れてかわいらしい作品をつくります。例えば写真右の「にんじんピューレ」という作品では、オレンジ色のベレー帽に開けられた切れ目にスプーンを挿し込んだもの。
ページをめくる度に、思わず微笑んでしまうような作品の数々が登場します。一度絶版になり、再出版されたものが入荷されているとのことです。
- アヌ・トゥオミネン作品集 6,300円(税込)
小さくてかわいらしい宋時代の磁器
当時は実用品だったのかもしれませんが、手のひらサイズの大きさと、平べったい特徴的な造形が何とも愛らしい一品。
ところどころ欠けたり色が剥げてしまっていますが、その少し古びた感じが不思議とlimArtの空間に溶け込んでいました。
小ぶりな花を挿す花瓶などとして使うことはできそうです。
- 宋代影青白磁 12,600円(税込)
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