アート・美術展/アート・美術展関連情報

2007年1月の展覧会・イベント情報(3ページ目)

毎月おすすめの展覧会・イベント情報をお届けします。2007年1月は「MOTアニュアル2007」「今日の作家XI:鷲見和紀郎・畠山直哉」「65億人のサバイバル」「A@A アート・アット・アグネス」をご紹介します。

執筆者:橋本 誠

65億人のサバイバル―先端科学と、生きていく。

65億人のサバイバル
現代の「サバイバル術」を5つの切り口で紹介する展覧会
住環境
「住環境」では住民のニーズに合った循環を目指す取り組みなどが紹介される
東京・お台場の日本科学未来館では、企画展「65億人のサバイバル―先端科学と、生きていく。」が開催されています。

少し目を見張ってしまうタイトルのこの展覧会。テーマにしているのは、充実した現代生活と引き換えに進行している地球温暖化やエネルギー問題、資源の枯渇など様々な問題です。世界人口65億人が生き残るために、「エネルギー、フード、住環境、道具、コミュニケーション」と5つの切り口で、人類のサバイバルツールとしての科学や技術の最前線を紹介しています。

例えば「住環境」では、世界中の人が日本人と同程度の生活をすると、地球があと2.4個必要になるというデータ(※)が提示され、人が生きるのに必要な土地、生態系を脅かさない住環境について考え直すべく展示が展開されます。
※人間活動が地球環境に及ぼす影響の大きさを、生態系踏みつけ面積で表したエコロジカル・フットプリントによる数字(データ提供:Global Footprint Network 2005)

ここで紹介されるのは、家畜排せつ物や製材残材などを原料に自動車燃料などをつくり「バイオマス資源」を循環利用する「バイオマスタウン」の取り組みや(2006年9月末現在、全国60地区で実施)、閉鎖された環境で、水・空気・食料・廃棄物などの物質を循環させ、その中での生活に挑む「ミニ地球」(青森県六ヶ所村)など。無数に感じられても、地球規模では限られている環境と資源を条件に、どのように生活をしていくべきか考えさせられます。

これら5つの切り口による、様々な興味深いデータや最新の取り組みの紹介の他にも、「現代のサバイバル」と題して、毛利衛館長のほか、様々な年齢・職業の人々に「あなたにとって現代を生きぬくために必要なもの」を尋ねた展示などもあり、様々な視点で現代の「サバイバル」術を見つめることができる展覧会です。



【65億人のサバイバル―先端科学と、生きていく。】
■会期  2006年10月28日(土)~2007年2月5日(月)
■会場  日本科学未来館 1階催事ゾーン(東京都江東区青海2-41)
■休館日 火曜日(1月2日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)
■開館時間 10:00~17:00(1月2日、1月3日は18:00まで/入館は閉館30分前まで)
■料金 (  )は8名以上の団体料金
 大人 900円(800円)
 18才以下 350円(310円)
■問合せ 03-3570-9151(日本科学未来館)
■主催  日本科学未来館
■協力  株式会社りゅうせき/KDDI株式会社/シーシーエス株式会社/新日本石油株式会社/住友電気工業株式会社/東京ガス ガスの科学館/日産自動車株式会社
■後援  J-WAVE

詳しくは「65億人のサバイバル」 ホームページにて。

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