ガイドおすすめの作品(津南・中里)
宮永甲太郎《脈》 Photo (C)Kenji Yamakita 大量の空き瓶を溶かして作られた作品 |
事前特集でもご紹介しました登り窯を利用した美術館、蔡國強「ドラゴン現代美術館」の内部では、宮永甲太郎《脈》が展示されていました。
大量の空き瓶を焼き溶かすことでつくられた作品で、よく見ると龍の形をしていることが分かります。実際に窯を使って焼成させたのでしょう。茂みの中に突如として現れる登り窯とその中身に驚かされました。
木村崇人《星の木もれ陽プロジェクト》 Photo (C)Kenji Yamakita |
「木もれ陽」を映し出しやすいように白い網が手渡されるのですが、本当に星型の光をつかまえることができました。地面にも星型の光がたくさん映し出されていて幻想的な風景がつくりだされていました。
※会期中の金・土曜日20:00~21:00の時間、晴天時のみの公開
先のページでもご紹介しました景山健《ここにおいて 津南 2006》なども、この地区の作品です。
都会では味わえない貴重な美術体験
広大な里山を舞台に、他では決して見られない多様な作品に出会える「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006」。3日間はあっという間でしたが、作品だけでなく、美しい風景の数々や、温かく迎えてくださった作品サポーターや地域の方々の姿などが強く心に残っています。
私も普段は都会で何かに追われるようにしながら、慌しく毎日を過ごしていますが、越後妻有の深い緑の中で、ゆっくりと時間をかけながら作品をめぐり歩くという体験はとても貴重な機会だったと思います。
残り少ない9月10日までの会期。ひと味違う美術体験をしてみたいという方はぜひこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
【大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006】
■会期/2006年7月23日(日)~9月10日(日)50日間
■会場/越後妻有2市町760km2
新潟県十日町市(2005年4月に旧十日町市・川西町・中里村・松代町・松之山町が合併)、津南町
■主催/大地の芸術祭実行委員会
■総合ディレクター/北川フラム
■アートアドバイザー/トム・フィンケルパール(アメリカ)、ホウ・ハンルゥ(中国/フランス)、ヤン・チェル・リー(韓国)、中原佑介(日本)、オル・オギュイベ(ナイジェリア)、ジェームズ・パットナム(イギリス)、ウルリッヒ・シュナイダー(ドイツ)
■ディレクター/Fの会(いけばな)、入澤美時(陶芸)、入澤ユカ(アート)、田中文男(空家プロジェクト)
■総作品数/46の国と地域のアーティストによる作品337点(第1,2回展恒久作品含む)
詳細情報は「大地の芸術祭」公式サイトにて。
【関連記事】
- 里山でアートを体感!大地の芸術祭事前特集…「大地の芸術祭」見所や基本情報などを紹介した事前特集記事。
- 現代アート好き外国人にお薦めの里山芸術祭…作品レポートに外国人向けの情報を多く盛り込んだ「国際結婚」ガイド記事。
- 「越後妻有アートトリエンナーレ」で泊まる…越後妻有の宿泊情報も満載の「日本の宿」ガイド記事。
- 癒しの夏休み第4弾!【新潟】3年に1度の芸術祭 棚田の緑とアートに癒される夏!…棚田、ブナ林、温泉など越後妻有の癒しスポットも紹介した「癒しの旅」ガイド記事。
- 越後妻有アートトリエンナーレ2006こへびT…「大地の芸術祭」関連グッズのTシャツに焦点を当てた「Tシャツ」ガイド記事。
- アートフロントギャラリー…「大地の芸術祭」事務局を務めるアートフロントギャラリーのオフィシャルサイト。代官山のアートスペースや携わっているアートプロジェクトなどの情報が入手できる。
- 北川フラムのブログ…「大地の芸術祭」総合ディレクターを務める北川フラムのブログ。開幕までの慌しい準備の様子などが綴られている。
いかがでしたでしょうか。All About「アート・美術展」では、今後も様々なイベント情報をお伝えしていきます。お楽しみに!