文章:橋本 誠(All About「アート・美術展」旧ガイド)
2006年8月のおすすめ展覧会・イベント情報をお届けします。- モダン・パラダイス 展(1p目)
会期 2006年8月15日(火)~10月15日(日)
会場 東京国立近代美術館 - 光の魔術師:インゴ・マウラー 展
会期 2006年7月8日(土)~9月18日(月・祝)
会場 東京オペラシティ アートギャラリー - 2館同時開催:松本秋則展
会期 2006年7月7日(金)~8月31日(日) 会場=BankART1929 Yokohama
会期 2006年7月19日(水)~8月5日(土) 会場=a piece of space APS - 夏休みイベント・ワークショップ情報
夏休みならではの子供向けプログラムなどをご紹介!
会場 ICC・目黒区美術館・横浜美術館・水戸芸術館
モダン・パラダイス 展
東京国立近代美術館(東京都・竹橋)では、日本で最初に設立された西洋美術中心の私立美術館であり、日本で有数のコレクションをほこる大原美術館(岡山県倉敷市)より貸し出された多数の近代美術作品と共に、東京国立近代美術館の所有する選りすぐりの名品を展示する、大規模でユニークな展覧会が行われます。両館の主要な近代美術作品100点あまりを同時に見ることができるだけでも貴重な機会ですが、ユニークなのはその展示方法。5つに分けられたセクションのテーマごとに、両館の作品を対比させながら展示が構成され、さまざまな角度から作品を楽しむことができる展覧会になります。
(左)クロード・モネ《睡蓮》1906年頃/大原美術館蔵 (右)菱田春草《四季山水》(部分)1909年頃/東京国立近代美術館蔵 |
例えばテーマ「光あれ」では、印象派前後にはじまる西洋の風景表現と、日本近代の風景表現を対比。クロード・モネと菱田春草がそれぞれ同時代に描いた風景画などが展示されます。異なる手法により、自然の風景を描こうとした試みを比較して楽しむことができます。
(左)ピエール・オーギュスト・ルノワール《泉による女》1914年/大原美術館蔵 (右)土田麦僊《湯女》(部分、重要文化財)1918年/東京国立近代美術館蔵 |
テーマ「楽園へ」では、知的造形へと向かう近代美術の動きの中でアーティストたちが求めた「本能」や「原始的自然」を感じさせる作品を展示。ピエール・オーギュスト・ルノワールやポール・ゴーギャン、土田麦僊などの作品が並びます。
今までにない規模でまとめて館外に貸し出される大原美術館のコレクションと、それらを迎え撃つ東京国立近代美術館のコレクション――。それぞれの魅力が引き立てられるユニークな構成により、より楽しむことができる夢の饗宴となりそうです。
【モダン・パラダイス 展】
■会期 2006年8月15日(火)~10月15日(日)
■会場 東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園 3-1)
■休館日 月曜日(ただし、9月18日、10月9日は開館し翌日休館)
■開館時間 10:00~17:00(金曜日は20:00まで開館、入館は閉館の30分前まで)
■観覧料 ( )は20名以上の団体料金
一般 \1,300(\900)
大学生 \800(\500)
高校生 \400(\250)
■問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
■主催 東京国立近代美術館/大原美術館/日本経済新聞社
■協賛 クラレ、大日本印刷、日本興亜損害保険
詳しくはモダン・パラダイス 展ホームページにて。
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