武蔵中学校の特徴
男子校御三家の一つ、武蔵中学校は1922(大正11)年創立。所在地は練馬区豊玉上。中学160名募集。高校は募集しない。自由・自主性を重んじる校風。武蔵三理想として「1.東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物」「2.世界に雄飛するにたえる人物」「3.自ら調べ自ら考える力ある人物」を掲げる。服装・髪型・持ち物などについて規制する校則はなく、自らの責任と判断にゆだねられている。学びの特色
英語・理科・美術など教科により1クラスを2つに分割して授業を行う(習熟度別ではない)。中3で週2時間、第二外国語(独・仏・中・韓国朝鮮語より選択)を学ぶ。野外研究奨励の制度があり、自主的な野外調査・体験学習の際旅費等を援助。大学合格実績
併設高校の進学実績として、国公立では東大24名、東工大11名、一橋大5名、千葉大4名、京都大・東京外語大・横浜国大各2名など。私立では早稲田大21名、慶應大11名、東京理科大・明治大各4名など(以上2010年度)。入試傾向
入試は4教科。国語は物語1題で構成。人物の心情を読みとる問題が中心。難易度の高い設問で、読解力・文章力ともに問われる。字数制限のない記述問題も出題。算数は大問4題出題。解答だけを書くのではなく、余白に式や説明も書かせる。社会は10年度はテーマを「エネルギー」とする問題が出題。化石燃料や自然エネルギーなど今日的で教科横断的な質問が盛り込まれる。毎年一つのテーマを出題。国内外の時事問題に注意。理科は生物・化学から各1題、袋の中身を問う問題1題の計3題。記述式が中心。環境問題など時事問題をチェック。「袋の中身」では10年度はファスナーが出題された。理科においても文章力が問われる。