仕事で使うノートパソコンを選ぶ
大企業の場合、取引先や、管理の都合で決まったメーカーやシリーズの製品を一気に大量に購入することが多く、本格的なリプレース以外では機種を検討する必要がありません。一方、専門のシステム部門が無いようなSOHOや中堅企業や自営業の場合、新規購入の度に機種選びをしていることと思われます。仕事で使うパソコンを選ぶ際、大きく分けると3つの選択肢があります。
1つめは、企業用として販売している製品を、各種システムやサービスと一緒に導入する方法です。これは規模の大きな企業や、社内システムをしっかりと構築したい企業が選ぶべき選択肢となります。
2つめは、個人向けに量販店などを中心に販売している製品を導入する方法です。SOHOや自営業などではここから選ぶ事も多いでしょう。
3つめは、SOHO、中堅企業向けに販売している製品を選ぶという方法です。
最近目立っているのは、この3つめの選択肢です。用途や製品自体の機能に加え、より利用者のニーズに合わせたサポートを提供する製品の充実です。このカテゴリの製品は、個人でもビジネス的な利用方法をする方にもメリットの多い選択肢となります。
一般的に大企業向けに販売している製品は、インテルのvProなど管理機能を中心に高度な機能が含まれ、サービスの内容は企業の情報システム部門など向けに提供されています。
エンドユーザー向けのサービスをPCメーカーが提供しているのは、家庭向けと、SOHO、中堅企業向けに販売している製品です。SOHO、中堅企業向け製品は、大企業が大量のPCを管理するための高度な機能を省いたシンプルな構成になっています。家庭向け製品ではどちらかというと、エンターテインメント機能などが充実しています。サポート内容もそれぞれにあわせたものとなっています。
当然、社員数が少なくても、必要であれば大企業向けの製品も選べますし、家庭向けを選んでも間違いではありません。本当にビジネス的な機能の各種文書やメールの読み書きや、簡単な情報収集用のインターネットしか使わないなら、家庭用でも機能がシンプルなSOHO、中堅企業向け製品から選ぶのも良いかもしれません。
ネットブック、機能を絞った価格の安い薄型ノートなそが登場し、日本のパソコンの価格も下がっていますが、企業向け製品でも同じ流れになっています。
DELL Vostro V13
例えば、DellのVostro V13やHP ProBook 5310m/CT Notebook PCなど、2009年12月に発表された製品は、10万円を切る価格ながら、それなりにこだわったデザインになっています。
日本のビジネスユースの場合、このクラスの製品でも十分に普段使用の製品として利用できるでしょう。
ただし、最近はビジネス利用とは言っても、ビデオ会議、動画の使用など含め高度なグラフィック機能など欠かせない機能は増えています。安くて機能を絞って魅力的に見えたとしても、近い将来使うかもしれない機能についてはしっかりと見極めて製品選びをする必要があります。
【関連サイト】
・Dell Vostro V13
・HP ProBook 5310m/CT Notebook PC