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ドラマ「おせん」原作を読む

東京下町の老舗料亭「一升庵」の女将は、天然ボケで大酒飲みの半田仙。実は「本物」を見極める天才で……。話題のドラマ「おせん」(日本テレビ系 火曜夜10:00~)の原作コミックを読む!

石井 千湖

執筆者:石井 千湖

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東京下町の老舗料亭「一升庵」の女将は、天然ボケで大酒飲みの半田仙。実は「本物」を見極める天才で……。話題のドラマ「おせん」(日本テレビ系 火曜夜10:00~)の原作コミックを読む!

傾(かぶ)いてます! きくち正太『おせん』

おせん (1)
<DATA>タイトル:『おせん(1)』出版社:講談社著者:きくち正太価格:580円(税込)ふろふき大根と水桶のエピソードが載っている第1巻
スタートしたばかりのドラマ「おせん」。若き演技派、蒼井優が初めて連続ドラマで主演をつとめることでも話題になっている。ドラマとあわせて原作の魅力も味わってみよう。

『おせん』は、講談社の雑誌「イブニング」で連載中のグルメ漫画。大学を卒業し、住み込みで修業を始めたばかりの江崎ヨシ夫(※原作では帳場係)の視点で、知る人ぞ知る老舗「一升庵」のスーパー女将・半田仙(おせん)の活躍を描く。食を中心に日本の伝統文化を再発見できる内容になっている。

が、描き方はかなり自由。おせんの一人称は「わっち」、語尾は「でやんす」。現代日本人とは思えぬ、まるで歌舞伎の登場人物のような言葉遣いだ。衣装も和服なのだが、髪はザンバラで、眼鏡をかけている。いつも大酒飲んで酔っ払い、着物はしょっちゅうはだけているし、およそ老舗料亭の女将らしくない姿。人目につくような変わった身なりや行動をすることを「傾く(かぶく)」という。歌舞伎の由来になった言葉だ。おせんは世の常識を覆す「かぶき者」として創造されたキャラクターなのだろう。

かぶき者おせんの才能とは?

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