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男子は知らない「女子の国」の秘密とは?

女子の格差社会を生き抜く法を伝授する『女子の国はいつも内戦』など、女子の生態とその秘密にせまった本をご紹介! 女子のことを知りたい男子にもオススメです。

石井 千湖

執筆者:石井 千湖

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女子の格差社会を生き抜く法を伝授する『女子の国はいつも内戦』など、女子の生態とその秘密にせまった本をご紹介! 女子のことを知りたい男子にもオススメです。

女子は階級社会です。辛酸なめ子『女子の国はいつも内戦』

女子の国はいつも内戦 (14歳の世渡り術)
<DATA>タイトル:『女子の国はいつも内戦』出版社:河出書房新社著者:辛酸なめ子価格:1,260円(税込)
〈ご存じでしょうが、女子は階級社会です〉という帯のフレーズにある通り、子どもから大人まで、女子の国は容姿や趣味、経済力などさまざまな条件をもとにグループがきっちりわかれている。グループが違うとまったく交流がなかったり、グループ内でも抗争があったり、とかく複雑になりがちだ。本書はあえてヒエラルキーの上を目指さない生き方や女子集団の中でうまくやっていく方法、またはグループに振り回されない方法も伝授。「14歳の世渡り術」と銘打ってはあるが、大人が読んでも面白い。

例えば、私立女子と公立女子で上位のグループにカテゴライズされるタイプが違うとか、女子は悩み相談をすると打ち解けるとか、中学生のときに上位グループでそこが人生のピークになってしまうと後がつらいとか。なるほどな、と納得してしまう。

アメリカの女子、ドイツの女子、男子、先生、編集者、広尾マダム、アイドル……。それぞれの事情を探った取材記事は読み応えがあるし、女子文字練習帳、ソウルメイトを探すためのアート作品集、漫画「スクールライフSOS!」などのコンテンツも充実。単なる処世術本ではなく、読物としてまず楽しい。

周囲の女子に敵対心を抱かないですむ方法としてすすめられていた「インナー男子を目覚めさせる」。これを実践しているのが、次のページで紹介するような、「かわいい女子が好きな女子」なのかもしれない。

近頃目立つ「かわいい女子が好き」な女子を描いた小説は次ページに。

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