書籍・雑誌/話題の本関連情報

旅に持って行きたい文庫ベスト5(2ページ目)

年末年始、旅の計画を立てている方も多いのでは? 2007年に発売された文庫の中から、旅のおともにしたい本を5冊セレクト。もちろん、家でゆっくり読むのもオススメ!

石井 千湖

執筆者:石井 千湖

話題の本ガイド

大人こそ楽しめる国産ファンタジーのヒット作

画像(C)新潮社
架空の国を舞台に、女用心棒バルサの活躍を描く痛快ファンタジーシリーズ。<DATA>タイトル:『精霊の守り人』出版社:新潮社著者:上橋菜穂子価格:580円(税込)
『ハリーポッター』シリーズのヒット以来、ファンタジーブームは続いているが、中心は翻訳物だ。

でも国産物にもおもしろいファンタジーはたくさんある。最近のヒット作でいうと『精霊の守り人』。当初は児童文学として出発したシリーズだが、アニメ化&文庫化で大人のファンを一気に増やした。

建国神話で先祖に退治された精霊の卵を体に宿し、父である帝の放った刺客に命を狙われる第二皇子チャグムと、彼を守る女用心棒バルサの冒険を描く。

腕っ節は強く飾り気はなく、相手が妃であろうと媚びない。でも弱い者にはやさしい。そんなかっこいいバルサをはじめとした登場人物はもちろん、文化人類学者でもある著者が構築した緻密な世界観も魅力的。神話の成立過程や、それを権力がどう利用してきたかにもふれてあって、知的好奇心も刺激される。

1冊読んだら続きも読みたくなること間違いなし。長旅ならシリーズ第2作の『闇の守り人』も持って行こう。

<DATA>
タイトル:『精霊の守り人』
出版社:新潮社
著者:上橋菜穂子
価格:580円(税込)

次ページでは異国の友人と過ごしたかけがえない日々を描く感動作を紹介!


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます