議論とは「話を聞く」こと
ネットだけではなく、話し合いが発生する場所ならどこでも使えそう。自分のストレスを減らすためにも、クチコミで広げたくなる本だ。 |
他人の話を聞くことで何かを得る。それが議論の目的で、本書のキモでもある。「オレの話を聞け!」ではなく「あなたの話を聞かせて」という態度でのぞんだ方が建設的ということなのだ。
議論というと声が大きくて自己主張の強い人が得をするというイメージがないだろうか? しかし他人の話を聞くのが議論だとすれば、口下手でも聞き上手の人の方が得られるものが多いということになる。じっくり聞いて、発言者からさらにおもしろい話を引き出すことを考えればいい。
そして第三部「発言者の心得」を読めば準備万端。議論をもっと楽しくするためにも、自分のストレスを軽減するためにも、クチコミで広げたくなる本だ。
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タイトル:『議論のルールブック』
出版社:新潮社
著者:岩田宗之
価格:714円(税込)
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