チェコのクリスマス(12月)
旧市街広場のクリスマスマーケット。
アドベントに合わせるかのように、旧市街広場や平和広場、アンジェル駅前などにはクリスマスの市が立ちます。屋台ではホットワインやハチミツ酒、普段はなかなかお目にかかれない焼きたてのプラハハム、チェコ風クレープ「パラチンキー」などのほか、チェコガラスやワラできたツリーに飾る木のおもちゃなどを並べています。また、松や杉、もみの木などのクリスマスツリーを売る出店もあります。
12月6日は、ミクラーシュの日。聖ミクラーシュ、アンジェル(天使)、チェルト(悪魔)に仮装した子どもや若者が街をゆく子どもを捕まえて、一年間よい子にしていたかたずねます。そして、よい子にしていた子にはお菓子を、悪い子にはチェルトから顔に炭をぬられます。
チェコではクリスマスイブに、鯉を食べる習慣があります。イブが近づくと、この鯉を売る魚屋さんの屋台が各地で店開きします。大きなビニール製の簡易生け簀に30cmから50cmほどの鯉がうようよ泳いでおり、注文に応じてその場で捌いてくれます。
イブの日チェコでは、親しい人たちと行きつけのホスポダ(居酒屋)などに集まって、プレゼント交換などを楽しみます。そのあとは各人、家に戻り、家族とともに静かに過ごすというのが一般的。夜の食卓には鯉料理とポテトサラダが定番です。鯉はフライにすることが多く、頭を使いスープを作るのですが、鯉が苦手な場合は、ニジマスやパイク(カワカマス)でつくることもあります。
大晦日、ヴァーツラフ広場などでは多くの人たちが爆竹を鳴らすなど、大騒ぎをします。この盛り上がりも0時になると、いろいろな場所から打ち上げ花火が冬の夜空に向けて舞い上がり、クライマックスを迎えます。
この時期の気候ですが、12月に入ると雪が降る日が多くなります。プラハでも雪が積もりますが、積雪量は多くはありません。雪の上では雪用の靴でないと転んで思わぬ怪我をするのでご注意ください。雪質のちがいのせいか、雪靴は現地で購入したもののほうが滑りにくいようです。また乾燥した日が多く、肌がかさかさになります。
<クリスマスの祝日>
- 12月24日 クリスマスイブ
■12月 クリスマスマーケット
12月のはじめころから旧市街広場などでクリスマスの市が立ちます。