チェコの秋(9~11月)
色づきはじめた木々(リディツェにて)
10月になるとだんだん冷え込む日が増え、紅葉もはじまります。チェコの紅葉は黄色がほとんどで、赤に変わるのはツタなどごく一部。このためチェコの紅葉は“紅葉”ではなく、“黄葉”だと、日本語の分かるチェコの人は言います。プラハ城下にある「鹿の谷」は鬱蒼とした木立に囲まれた散策路になっていて、“黄葉”を楽しむのにおすすめ。
秋らしいこの“黄葉”の季節はとても短く、あっという間に終わってしまいます。山岳部では積雪のニュースがありますし、11月になると、気の早い店はクリスマスの飾り付けをはじめます。
チェコといえばビールが有名ですが、8月の終わりから10月の初めにかけてはブルチャークと呼ばれる発酵途中のワインの季節! 9月中にはあちらこちらでワインフェスティバルが行われ、おいしいブルチャークの屋台の前には行列ができるほどの賑わい。さわやかな甘みでワインというよりも、ぶどうジュースに近い味わいですが、アルコール度数は結構高いので、飲み過ぎにはくれぐれもご注意を。ペットボトルに入れて、持ち帰ることもできますが、発酵速度が速いため、長時間持ち歩くとペットボトルが破裂することもあります。これだけは現地でしか味わえない旬の味です。
<秋の祝日>
- 9月28日 聖ヴァーツラフの日
- 10月28日 独立記念日
- 11月17日 自由と民主主義への闘争記念日
■9月中 チェコ各地でワインフェスティバル
ワインのどぶろくのようなブルチャークを楽しみます。