チェコの春(3~5月)
イースターの様子。男性が持っているのが柳の枝で編んだポムラースカ
チェコのイースター(復活祭)では、「ポムラースカ」と呼ばれる柳の鞭で、男性が女性のお尻を叩いて回るのですが、女性は叩かれると健康になるとか、若返るなんていわれています。叩かれた女性はお礼として、その鞭に色とりどりのリボンをつけ、お酒を振る舞ったり、模様やカラフルな色をつけたゆで卵や卵形のチョコレートを配ります。なかにはヒツジ型のケーキなんて変り種を配る人もいます。ただし、女性を鞭打つのは午前中のみで、午後に叩くと、逆に女性から水をかけられてしまいます。
イースターの2、3週間前ぐらいから、街のショーウィンドウのディスプレイはイースター一色になり、あちらこちらでイースターマーケットが開かれます。美しい伝統模様を描いた卵やひよこやウサギの飾り、「ポムラースカ」も売っています。ハート型にシュガーデコレーションされたイースタージンジャークッキーや卵形のチョコレートなどのイースター菓子も色とりどりに並べられ、クリスマスマーケットと並んでチェコの風物詩と言えます。イースターの日は毎年変わり、2009年は4月4日でしたが、2010年は4月24日になります。
4月と5月には、プラハ国際マラソンが開催。2011年は、4月2日にハーフマラソン、5月8日にフルマラソンが予定されています。どちらも個人だけでなく、チームによるリレー式での参加もできます。チームだと一人で走る距離が短くなるので、気軽に参加できるかもしれません。美しいプラハの街中を走ることができるとあって、プラハっ子だけでなく、海外からの参加者も年々増えているそう。また、5月のフルマラソンと同時に、インラインマラソン、ミニマラソン、ナイトマラソンなども開催予定。事前申し込みが必要ですが、日本からでもオンラインで申し込みできます。
5月12日からは「プラハの春」という世界的に知られる音楽祭がスタート。チェコの生んだ作曲家スメタナの命日にあたるこの日から、プラハの市民会館などを舞台に、演奏会が開かれます。初日はスメタナの代表作である「わが祖国」から。日本から聴きに来る音楽ファンも少なくありません。
<春の祝日>
4月25日 イースターマンデー
<春のイベント>
■4月 プラハ国際マラソン
プラハ市内を走るハーフマラソン
■5月 プラハ国際マラソン
プラハ市内を走るフルマラソン
■5月12日 プラハの春音楽祭
スメタナの命日にはじまる国際的な音楽祭